8月4日(日) 月例観察会「プランクトン」 晴れ
参加者:子ども11名 大人14名
講師:茨城県霞ケ浦環境科学センター 池田昌幹さん 川西栄次さん
朝早くから4名の講師のスタッフさんが堤防でテント3台、テーブル6台、顕微鏡とタブレットは各テーブルに2台ずつ、合計12台と様々な用具のご準備を頂きました。
先ず、プランクトンの採取の体験です。
専用の採水バケツを池にいれ、ロープを引き上げて20ミクロンのプランクトンネットに入れ水が抜けるのを暫く待ちます。
池に落ちないよう配慮しながら全員が体験しました。
次は動物プランクトンのプレパラートの作り方です。
中央にくぼみのあるスライドガラスに霞ヶ浦から採取した水をスポイドで吸い上げ、スライドガラスに乗せます。
その上にカバーガラスをのせて出来上がりです。
次は顕微鏡の扱い方です。
スライドガラスの乗せ方、固定の仕方を教わり、顕微鏡の台を前後、左右に操作してレンズの真下に来るよう合わせライトを付けます。
最後にレンズの倍率を上下して鮮明な画像をタブレットに映し出します。小さな子どもも先生の説明を聞きながら上手に顕微鏡の操作を熱心に学んでいます。
動物プランクトンが鮮明に映し出され、「いた、いたと」と、歓声が上がります。
センターから配布されたプランクトンの写真と照らし合わせながら種名を決めていきます。
ケンミジンコ、フクロワムシ、オカメミジンコを確認しました。
今にも餌を飲み込もうとしているミジンコの姿をじっと観察しました。
透明なミジンコの体から触角、心臓、複眼等、資料を参考に確認しました。
次は皆で採取した大池のプランクトンのプレパラート作りです。
今度はくぼみの無いスライドガラスを使って作ります。
大池からはイカダモ、フクロワムシ等を観察しました。
霞ヶ浦には300種以上ものプランクトンが生息しおり、植物プランクトンは、水中の二酸化炭素と水を使って光合成をおこない酸素を作り、その生産量は植物全体の約半分とも言われ、多くの命を支えています。
一方、水の中の栄養分が多すぎると富栄養化して植物プランクトンが増えすぎて汚れの原因ともなります。
8月に入って霞ケ浦に注ぐ新川河口付近でアオコが大量に発生して、川一面が緑になっているとの事です。
気温や水質によって植物プランクトンが異常発生しているのは環境の影響を大きく受けているからとのことです。
今日は朝早くから会場準備、観察機器を沢山ご用意頂き、小さな生き物を大きく観察することができ充実した時間を過ごすことができました。心より感謝申し上げます。
文・写真:Tanoue
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