2023年9月30日土曜日

2023.9.30 土曜観察会

 晴れ 参加者 9名


雨が少ないので池の水はさらに減少して水面が狭くなってしまいました。これ以上水が減ると魚が死んでしまうかもしれません。強い南風が吹く日が多かったのかアキアカネの北からの飛来が遅れているようで、まだ少ししか見られませんでした。


ピンク色のミゾソバの花が咲き始めました。例年になくキノコの発生も少ないようです。田植えが遅かった谷津田のイネも穂がたれ始めていました。山野の林内に生える多年草のフジカンゾウの花が咲いていました。



日長が短くなっているので秋は少しずつ進んでいるようですが、里山の秋の訪れは2週間ほどズレてしまっているようです。


【観察した野鳥】
カルガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、タシギ、モズ、カケス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ 18種+ドバト


2023年9月23日土曜日

2023.09.23 土曜観察会

雨のち曇り 参加者6名

 里地の蓮田では、タシギも入っていました。

 さて、雨が降っている中スタート。こういう日は、カタツムリなどを探しながらいくのですが、駐車場で、大量のコハクオナジマイマイがいたほか、民家の塀には、ナメクジがいたくらいでした。アゲハ、ギンツバメなどは、飛ばずに止まっていました。里山に入るところで、サシバが出現。何やら羽を広げていたのは、渡りに備えていたのでしょうか。

  

 水が大きく減っていた大池には、コガモが群れで入っていました。去って行く夏鳥、来る冬鳥ですね。今日は雨降りで、傘を持って歩くので、望遠カメラを持っておらず、色々、撮ることができずに、残念でした。

 目についたのは、シラヤマギク、アメリカキンゴジカなど。アメリカキンゴジカは、午時花で、午後から咲くので、まだ、花が開いていません。

  

 一緒に回った親子連れと、ポコポコと目立つ大きなキノコや小さなオチバタケの仲間、ツチグリやキクラゲらしきものを見つけて楽しみました。菌に寄生された蛾も見つけました。
寄生されたガは、ノコメセダカヨトウだそうです。
By yamasanae


【野鳥】カルガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、チュウサギ、タシギ、サシバ、モズ、カケス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、スズメ、セグロセキレイ 13種+外来1種(ガビチョウ)
【チョウ類】ダイミョウセセリ、オオチャバネセセリ、チャバネセセリ、アゲハ、キアゲハ、ナガサキアゲハ幼虫、キタキチョウ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、ヒメジャノメ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ 17種(Saさんデータ)
【ガ類】 セスジスズメ幼虫、クワコ繭、ヨツスジヒメシンクイ、ナシケンモン、シロオビノメイガ、コシロシタバ、オオウンモンクチバ 9種(Saさんデータ)+ギンツバメ、コスズメ幼虫
【トンボ目】オオアオイトトンボ、アオモンイトトンボ、アジアイトトンボ、ナツアカネ、ノシメトンボ、ウスバキトンボ、シオカラトンボ 7種
【カマキリ目】コカマキリ、オオカマキリ、【バッタ目】ウスイロササキリ、エンマコオロギ、ショウリョウバッタ、コバネイナゴ、オンブバッタ、【カメムシ目】アオバハゴロモ、スケバハゴロモ、ツクツクボウシ、ヨコヅナサシガメ、ホシハラビロヘリカメムシ、ツノロウムシ、【コウチュウ目】マイマイカブリ・幼虫?、クロウリハムシ その他昆虫15種
【貝類】ナメクジ、コハクオナジマイマイ、【両生類】ウシガエル、ヌマガエル



2023年9月16日土曜日

2023.09.16 土曜観察会

 晴れ  参加者 11

サシバ

タカなどの
 
渡りの時期になっていて、渡りの途中のサシバ、ハチクマ、ノスリ、アマツバメ、イソシギなどを観察できました。シジュウカラ、コゲラ、メジロ、エナガが集団になるカラの混群が林の中を移動していました。

外来種のガビチョウ

去年あたりから外来種の大きな声で鳴くガビチョウが里山に定着したようです。池のブラックバスやブルーギル、湿地のキショウブやセイタカアワダチソウ、蝶のアカボシゴマダラなど外来種が多くなっているのが気になります。
池のヒシはジュンサイハムシが大発生して枯れ上がり赤く色が変わっていました。

エビズルの実がなっていた

【観察した野鳥】
カルガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、アマツバメ、イソシギ、ハチクマ、サシバ、ノスリ、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ 20種+ガビチョウ

2023年9月9日土曜日

2023.09.09 土曜観察会

 曇り、時々晴れ、時々雨 参加者4名

 昨夜の台風による風雨が収まって、少し涼しいかと思ったら、蒸し暑く、時々、雨が降って、雨宿りしながら、一周しました。

 里山までの途中、ボタンクサギ(牡丹臭木)でナガサキアゲハ、ヤナギハナガサ(柳花笠・生態系被害防止外来種)でツマグロヒョウモンに会いました。

  

 田んぼでは、イボクサ(疣草)やコナギ(小水葱)。
  

 エノコログサ(狗尾草)にはイネ科の害虫クモヘリカメムシ、久しぶりにアオモンイトトンボも見かけました。
  

 水が淀んでアオミドロが発生していた大池の水位は、今回の雨でだいぶ戻っていましたが、尻尾のとれたウシガエル(特定外来生物)の幼体が大発生していました。

 秋の花も色々咲いていました。ヘクソカズラ、ヒメキンミズヒキ、シラヤマギク、クズ、ガガイモ、アキノノゲシなど。
      

 夏眠から覚めたメスグロヒョウモン、ヒヨドリジョウゴで吸蜜するオオチャバネセセリなど。
  

 ガ類、バッタ類、クモ類、貝類、キノコ類も目につきました。
By Yamasanae
 コウガイビルの写真は、一番下です。怖いもの見たさでスクロールしてください。



【野鳥】 きたきつねさんデータ
キジバト、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、カワセミ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ 15種
  
セグロセキレイ ツバメ
【チョウ類】ダイミョウセセリ、オオチャバネセセリ、イチモンジセセリ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、アゲハ、ナガサキアゲハ、モンシロチョウ、キタキチョウ、ウラギンシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ウラナミシジミ、キタテハ、メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、コミスジ、アカボシゴマダラ(特定外来生物)、ヒメウラナミジャノメ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ 21種
  
ジャコウアゲハ、ダイミョウセセリ、ヒカゲチョウ
【ガ類】ツトガ、シロオビノメイガ、ギンツバメ、キシタホソバ、コシロシタバ、ジョナスキシタバ、セスジスズメ・幼虫 7種 追加:シモフリスズメ、タケカレハ・繭
   
コシロシタバ、ジョナスキシタバ、セスジスズメ・幼虫
【トンボ】オオイトトンボ、アオモンイトトンボ、アジアイトトンボ、ギンヤンマ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ 8種 追加:マイコアカネ、ウスバキトンボ
  
オオイトトンボ、アジアイトトンボ
【バッタ】ショウリョウバッタ、コバネイナゴ、ツチイナゴ、ツヅレサセコオロギ、ヒナバッタ、【カメムシ】ホシハラビロヘリカメムシ、クモヘリカメムシ、ヒメアメンボ、追加:ツクツクボウシ、ホソハリカメムシ、アミガサハゴロモ、【コウチュウ】ウリハムシ、クロウリハムシ、【ハチ】キンケハラナガツチバチ、追加:ヒメスズメバチ、ハグロハバチ・幼虫
   
ツヅレサセコオロギ、ツチイナゴ・若虫、ヒナバッタ
  
ヒメアメンボ、キンケハラナガツチバチ
【クモ】シロカネグモの類、オナガグモ、ナガコガネグモ、ジョロウグモ、シロカネイソウロウグモ、デーニッツハエトリ
【両生類】ヌマガエル(生態系被害防止外来種・国内由来)、ウシガエル(特定外来生物)、【貝類】キセルガイの類、コハクオナジマイマイ、ヒタチマイマイ、ウスカワマイマイ、ナメクジ、【その他】コウガイビル、【キノコ】キノコ類、ホコリタケなど
   
コハクオナジマイマイ、キノコ類、ホコリタケ


初めて、コウガイビルがミミズを襲っているのを見つけ、ビックリ。



2023年9月3日日曜日

2023.9.3 月例観察会「ハチ」

月例観察会「ハチ」2023.9.3(晴れ)

参加者:子ども14人 大人22人       

講師:ミュージアムパーク茨城県自然博物館 久松正樹さん


久松先生は今年3月、栄小学校長を退職され、4月より古巣のミュージアムパーク自然博物館に戻られ仕事に就いておられます。

昆虫相の調査や「昆虫展」を企画し、中でもハチの生態研究は第一人者です。


今日は天候に恵まれ朝から猛暑に近い暑さですがハチたちはいるのでしょうか。

早速先生が情報館の近くで採集したというハチ3種(ヒメハラナガツチバチ、オオハラナガツチバチ、カタグロチビドロバチ)を出発前に見せてくれました。

また、雄と雌の体の違いや、雌の腹部の先端の棘はメスだけについており産卵管が変化したものである説明を聞きました。


次は、里山に仕掛けたトラップの回収です。

大池の入り口の看板の柱、大池側のクズの草に囲まれた鉄柵、大池土手の木製の手すりの下部、果樹園の看板の脚、最後は作業小屋の屋根の下、様々な所から回収しました。


いよいよ集めたトラップの巣の観察です。

クルミの木の下にブルーシートを敷いて並べ、先生は頑丈な剪定バサミを使って、竹の筒の巣を痛めないように割っていきました。

中から出てきたのは整然と並んだ小部屋、細かい土の粒子で仕切っています。

精巧につくられた土壁の中ではオオフタドロバチが卵を産んでは蛾の幼虫を運び入れ壁で仕切り子孫を残す様子が一目で観察でき、ハチの生活史が手に取るように分かりました。

小部屋では幼虫が大きく育ち前蛹状態で、時々ピクピク動くものもいました。

また、すでに黒い蛹状態も観察できました。


ハチは身近にある草の葉、土を材料として巣を作り子孫を残しており、その素晴らしい能力に驚かされました。

ヌマハギの茎に付いた1センチ程の小さなムモントックリバチの巣、ゴルフボール大より大きい鈴の形をしたスズバチの巣、皿型のヒメスズメバチの巣も大変めずらしく、ハチの巣は多様性に富んでいました。

今日は、普段見られない巣作りの過程や、ハチによって巣の材料や巣の形の違い等、手に取って観察し、小さな子供たちも最後まで飽きる事無く楽しい学習ができました。

猛暑の中、私たちの為に何度も里山に足を運んで準備して下さった先生に心より感謝申し上げます。



(さらに詳細は、会報にて)

文・写真:Tanoue

2023年9月2日土曜日

2023.09.02 土曜観察会

晴れ  参加者 5名

シュレーゲルアオガエル

9月に入っても猛暑が終わりません。あまりの暑さに里山は小鳥の声は聞こえず、ツクツクボウシの声がうるさいばかりでした。

木の葉の影に大きなシュレーゲルアオガエルが隠れていました。長い間、雨が降らないので大池の水位はどんどん下がり水面が小さくなってしまっていました。池の土が出たところに、珍しいイソシギが2羽現れました。

イソシギ

【観察した野鳥】キジバト、アオサギ、イソシギ、カワセミ、シジュウカラ、スズメ、セグロセキレイ 7種