2020年10月31日土曜日

2020.10.31 土曜観察会

  快晴 参加者8名

 風もなく、穏やかな日でした。集合場所で、ジョウビタキ♀がでてくれて、期待がもてます。途中で、♂もでてくれ、気持ちがよさそう。

  

 大池では、先週見かけなかったカモたちもほんの数羽でしたが見ることができました。カケスは、相変わらず多かったです。

 大池では、昼の休息、夜の食餌ができるので、冬に居着いてくれていたのだとすると、アメリカザリガニが葦や菱その他の植物を食い尽くしてしまっているので、ハシビロガモや潜水ガモはともかく、植物をあさるカモたちにとっては、居づらいところになっているのではないかと心配です。

  

【観察した野鳥】マガモ、ハシビロガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、バン、オオバン、トビ、ハイタカ、ノスリ、カワセミ、コゲラ、モズ、カケス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ 30種+コジュケイ
     


 チョウたちは、成虫越冬のキタキチョウを多く見かけたほか、黄色のセイタカアワダチソウに吸蜜にきているキタテハも目立ちました。

  

【チョウ目チョウ類】チャバネセセリ、クロアゲハ・幼虫、モンシロチョウ、キタキチョウ、モンキチョウ、ウラギンシジミ、オオミドリシジミ・卵、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ・幼虫(特定外来生物)、クロコノマチョウ 15種 

   

 ホソミオツネントンボ、オオアオイトトンボを見つけたほか、エゾオナガバチも見かけました。

   

【トンボ目】ホソミオツネントンボ、オオアオイトトンボ、ナツアカネ、アキアカネ、【チョウ目ガ類】タケノホソクロバ・幼虫、【ハチ目】エゾオナガバチ、【貝類】ヒダリマキマイマイ、ヒタチマイマイ


 このほか、サザンカ、キチジョウソウ、ツワブキなども咲いていました。

   

【目立った植物】キチジョウソウ、サザンカ、シロヨメナ、ユウガギク、ツワブキ、コウヤボウキ、セイタカアワダチソウ(生態系被害防止外来種) 7種


 というわけで、色々見て歩いたので、今週も、予定時間をオーバーでした。

 そういえば、途中で、秋の七草の話になりましたが、山上憶良の句では、「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花(桔梗のこと)」のようですが、「萩、尾花(芒)、桔梗、撫子、藤袴、葛、女郎花、これぞ秋の七草」で覚えた方が、調子がいいように思います。

 ちなみに、撫子(カワラナデシコ)と藤袴は記録がありませんが、後は、宍塚での記録がありました。藤袴と同属のヒヨドリバナの記録はあるので、六草までは、あったといってもいいのかもしれませんね。

By yamasanae




2020年10月24日土曜日

2020.10.24 土曜観察会

 晴れ 参加者8名

三週間ぶりに晴れの土曜日になったので沢山のひとが参加者してくれました。池にはカモが一羽もいませんでした。例年はマガモ、ハシビロガモなど数種類のカモが入るのですが何かあったのでしょうか。
田んぼの学校のみなさんが作った案山子の中にNHKのチコちゃんにしかられるに出てくるカラスのキョエちゃんがいました。体は瓢箪のようです。
稲荷谷津から上の竹林に登る坂道が滑らないように里山さわやか隊の隊長が竹杭を打ち込んでくれていました。

観察路の草刈り、倒木の処理など里山さわやか隊の活躍がなければ土曜観察会も開催できません。感謝です。

コウヤボウキの花が咲いていました。ピンクのミゾソバの花の盛りが過ぎて来ました。
クモの巣にキイロスズメバチがかかってもがいている様子でしたが、よく見るとハチがクモを肉団子にしていました。出来上がった肉団子を咥えて飛んでいきました。ビックリです。

ゴイシシジミは例年初夏から見られるのですが、なかなか出会えなかったゴイシシジミがいました。ゴイシシジミの幼虫は笹につくアブラムシをエサにしているので、アブラムシが少なかったのでしょうか。

南から北上してきた蝶のウラナミシジミがいました。越冬できないのが残念なところだ。
今シーズンは夏にキノコが沢山でましたが、最近はあまり目立ちません。太鼓のような変な形のオオゴムタケを初めて見ました。
キクラゲの仲間のハナビラニカワタケの大きな塊がコナラの木の幹についていました。

色々な出会いがあって、楽しみすぎて時間をオーバーしてしまいました。

【観察した野鳥】カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、オオバン、トビ、ノスリ、カワセミ、コゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ 25種+コジュケイ、ガビチョウ

【チョウ目チョウ】チャバネセセリ、アゲハ幼虫、クロアゲハ幼虫、モンシロチョウ、キタキチョウ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、ゴイシシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、キタテハ、メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ幼虫、ヒメジャノメ、ヒカゲチョウ

【チョウ目ガ】マイマイガ蛹、セスジスズメ幼虫

【その他の生き物】アキアカネ、ナツアカネ、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、サトジガバチ、ヨコヅナサシガメ幼生、ヒダリマキマイマイ、ヒタチマイマイ、アメリカザリガニ、ニホンアカガエル、ウシガエル、ブラックバス


2020年10月19日月曜日

2020.10.17 土曜観察会

 雨 参加者2名


不思議と週末になると天気が悪い日が続いています。今日も冷たい雨が昨夜から降っていました。

雨の日は珍しい出会いがあるので稲荷谷津湿地まで観察路を一周りしました。

自然農田んぼ塾の水田の稲刈りはほぼ終わっていました。稲架にかかった稲の束も冷たい雨に打たれていました。

気温が低いので虫はあまり動いていませんでした。

今シーズンはカケスが多いようで、筑波山のどんぐりのデキが悪いのかもしれません。カラの混群にも出会うことができました。


池に着くと毎年越冬しているオオバンが一羽到着していました。偵察隊なのかもしれません。


池の奥に渡りの途中のオシドリのオスが2羽いました。

【観察した野鳥】オシドリ、カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、オオタカ、カワセミ、コゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ムクドリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ 24種

2020年10月18日日曜日

2020. 9. 13(日)「昆虫」月例テーマ観察会 

講師:農業・食品産業技術総合研究機構 今野浩太郎さん

参加者:子ども17名 大人25名


子どもたちは歩きながらも水を得た魚のごとく生き生きとして虫取りに夢中です。

捕まえた虫を先生に見せては丁寧な解説を頂きました。

虫の名前だけでなく、虫にまつわる楽しいお話に益々昆虫の世界へと引き込まれていきました。


口吻を刺して消化液を出し植物の液を吸うアオバハゴロモ、メスが小さなオスを背負うオンブバッタ、草食のショウリョウバッタ、里芋の葉を食べるセスジスズメの幼虫等、中でもオオカマキリについては詳しく観察しました。


桑の木に移動して先生は「ここに何かいます」と言われますがなかなか見つかりません。

よく見るとあそこにもここにもと沢山見つかりました。幹と同じ灰色をした大人しい幼虫、クワコです。

家で飼われた白いカイコはこのクワコを品種改良したもので中国から弥生時代に伝わってきました。


最後に先生からのまとめのお話です。

星、鳥、哺乳動物など研究対象にはいろいろあるが、手で触ることができる点で昆虫は研究対象としてとても素晴らしい。

ただ最近は昆虫の生息数・量が世界的になぜか急速に減少していること、そのために生態系のバランスが崩れて人間の生活にも影響が出ていることです。

虫に触れながら生き物の世界や生態系を考えるきっかけにしてほしいとのことでした。













今では危機的な状況の自然界の生き物の多様性、里山の自然が教えてくれた貴重な観察会でした。

文:Tanoue/写真:Sasaki

2020年10月10日土曜日

2020.10.10 土曜観察会

 雨 参加者1名

台風14号が近づいてきている影響で雨でした。雨の日はそれなりに自然との出会いがあるので一人で稲荷谷津まで回ってみました。谷津田の入り口で、雨に濡れそぼった案山子がお出迎えしてくれました。稲刈りは徐々に進んでいるようで、稲架にかかった稲の束も雨の中です。林の中で、カケスがにぎやかに鳴いていいました。池の縁にウシガエルの幼生が沢山上陸していました。


【観察した野鳥】カイツブリ、キジバト、アオサギ、カワセミ、モズ、カケス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、スズメ 12種

2020年10月4日日曜日

2020.10.03 土曜観察会

 晴れ 参加者8名

皆様ご無沙汰しております、はいたかです。3ヶ月程お休みしていましたが、ようやく復帰することができました。

今日は参加者のみんなが望んだことを、たくさん叶えられる一日になりました。その生き物がいる季節に、いそうな場所へ行けば出会えるチャンスはあるわけです。が、その「会いたい気持ち」を言葉にすると、幸運をググっと引き寄せられる気がします。

それでは、まずは野鳥からご紹介しましょう。

渡りの途中のエゾビタキが姿を見せました。秋・冬に定着するジョウビタキやルリビタキと同じヒタキ科の鳥ですが、宍塚を通過してもっと南方へ渡っていきます。毎年見られるわけではないので、この出会いは幸運でした。

エゾビタキ


林の中は、山地から渡ってきたカケスでにぎやかになりました。カケスが騒ぐとフクロウやタカなどの猛禽類がいるのではと気になりますね。


カケス


チョウは盛りだくさんでした。

9月19日に見つけたウラギンシジミの幼虫は蛹になったようです。ウラギンシジミはこのあと成虫になり、常緑樹の葉裏にとまって冬を越します。



ウラギンシジミ(蛹)
  
ウラギンシジミ(♀)

駐車場近くの畑でアサマイチモンジを探してみました。やっと見つけた1頭を写真で確かめると、やはりアサマイチモンジでした。よく見かけるイチモンジチョウに比べて、アサマイチモンジは発生する場所が限られているようです。
    
アサマイチモンジ

栗崎遺跡の周辺では、ウラナミシジミが飛び交っていました。ヤマトシジミより一回り大きく、低く素早く動くチョウです。羽の裏側には波模様が入っているのが特徴です。


トンボは、山から戻ってきたアキアカネがたくさん飛ぶようになりました。

子供の頃に見た、田舎の風景を思い出します。小学生の頃、授業参観の日に先生に指名されて、自作の「アキアカネの詩」を読み上げた思い出があります。

アキアカネ

植物はミゾソバが旬です。今は稲荷谷津の奥、石棺付近が見頃。金平糖みたいな花は、咲く場所によってその色の濃さに違いがあります。ここのミゾソバにはタテハチョウの仲間がよく集まります。

ミゾソバ

クサギの実が見事な色になりました。ピンクのリボンが結んであったのは、さわやか隊に「切らずに残して」の合図です。この色が見たかったので、残してよかった。

クサギ

終りに一つだけ注意喚起をしておきます。鎌倉街道近くの樹液酒場(クヌギ)に、オオスズメバチの団体さんがご来店です。刺激をしないよう気をつけて。近付いて来ても手で払ったりしないで、そっと離れてください。
オオスズメバチ

これからの季節は昆虫の数が減りますが、鳥が見つけ易くなります。もうすぐカモたちがやって来て大池がにぎやかになることでしょう。カラ類の混群に囲まれると気分は幸せ。今年も赤い鳥、黄色い鳥が見られるといいな。望みが叶うように、毎週1種ずつ願いを口に出してみます。

by はいたか


【今日の野鳥】

カイツブリ、キジバト、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、サシバ、コゲラ、アカゲラ、モズ、カケス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、エゾビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ 20種+ガビチョウ


【チョウ目チョウ】オオチャバネセセリ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ、アゲハ(成虫+幼虫)、ナガサキアゲハ、ジャコウアゲハ、モンシロチョウ、キタキチョウ、ウラギンシジミ(成虫+蛹)、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、キタテハ、メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、アサマイチモンジ、コミスジ、アカボシゴマダラ(成虫+幼虫)、コジャノメ、ヒメジャノメ、クロコノマチョウ、ヒカゲチョウ


【チョウ目ガ類】チャミノガ(幼虫)、フクラスズメ(幼虫)


【トンボ目】ナツアカネ、ノシメトンボ、オオアオイトトンボ、アキアカネ、ウスバキトンボ、マイコアカネ


【カメムシ目】ヨコヅナサシガメ(幼生)、アミガサハゴロモ、ツクツクボウシ声


【コウチュウ目】ウリハムシ


【カマキリ目】ハラビロカマキリ、オオカマキリ


【バッタ目】ツチイナゴ、アオマツムシ声、クサヒバリ声


【爬虫類】ニホンカナヘビ ヒガシニホントカゲ(幼体)


【植物】ヤマザクラ一部開花、シロヨメナ、ユウガギク、ミゾソバ、ミズヒキ、イヌタデ、クサギ(実)、ガマズミ(実)