2020年10月4日日曜日

2020.10.03 土曜観察会

 晴れ 参加者8名

皆様ご無沙汰しております、はいたかです。3ヶ月程お休みしていましたが、ようやく復帰することができました。

今日は参加者のみんなが望んだことを、たくさん叶えられる一日になりました。その生き物がいる季節に、いそうな場所へ行けば出会えるチャンスはあるわけです。が、その「会いたい気持ち」を言葉にすると、幸運をググっと引き寄せられる気がします。

それでは、まずは野鳥からご紹介しましょう。

渡りの途中のエゾビタキが姿を見せました。秋・冬に定着するジョウビタキやルリビタキと同じヒタキ科の鳥ですが、宍塚を通過してもっと南方へ渡っていきます。毎年見られるわけではないので、この出会いは幸運でした。

エゾビタキ


林の中は、山地から渡ってきたカケスでにぎやかになりました。カケスが騒ぐとフクロウやタカなどの猛禽類がいるのではと気になりますね。


カケス


チョウは盛りだくさんでした。

9月19日に見つけたウラギンシジミの幼虫は蛹になったようです。ウラギンシジミはこのあと成虫になり、常緑樹の葉裏にとまって冬を越します。



ウラギンシジミ(蛹)
  
ウラギンシジミ(♀)

駐車場近くの畑でアサマイチモンジを探してみました。やっと見つけた1頭を写真で確かめると、やはりアサマイチモンジでした。よく見かけるイチモンジチョウに比べて、アサマイチモンジは発生する場所が限られているようです。
    
アサマイチモンジ

栗崎遺跡の周辺では、ウラナミシジミが飛び交っていました。ヤマトシジミより一回り大きく、低く素早く動くチョウです。羽の裏側には波模様が入っているのが特徴です。


トンボは、山から戻ってきたアキアカネがたくさん飛ぶようになりました。

子供の頃に見た、田舎の風景を思い出します。小学生の頃、授業参観の日に先生に指名されて、自作の「アキアカネの詩」を読み上げた思い出があります。

アキアカネ

植物はミゾソバが旬です。今は稲荷谷津の奥、石棺付近が見頃。金平糖みたいな花は、咲く場所によってその色の濃さに違いがあります。ここのミゾソバにはタテハチョウの仲間がよく集まります。

ミゾソバ

クサギの実が見事な色になりました。ピンクのリボンが結んであったのは、さわやか隊に「切らずに残して」の合図です。この色が見たかったので、残してよかった。

クサギ

終りに一つだけ注意喚起をしておきます。鎌倉街道近くの樹液酒場(クヌギ)に、オオスズメバチの団体さんがご来店です。刺激をしないよう気をつけて。近付いて来ても手で払ったりしないで、そっと離れてください。
オオスズメバチ

これからの季節は昆虫の数が減りますが、鳥が見つけ易くなります。もうすぐカモたちがやって来て大池がにぎやかになることでしょう。カラ類の混群に囲まれると気分は幸せ。今年も赤い鳥、黄色い鳥が見られるといいな。望みが叶うように、毎週1種ずつ願いを口に出してみます。

by はいたか


【今日の野鳥】

カイツブリ、キジバト、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、サシバ、コゲラ、アカゲラ、モズ、カケス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、エゾビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ 20種+ガビチョウ


【チョウ目チョウ】オオチャバネセセリ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ、アゲハ(成虫+幼虫)、ナガサキアゲハ、ジャコウアゲハ、モンシロチョウ、キタキチョウ、ウラギンシジミ(成虫+蛹)、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、キタテハ、メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、アサマイチモンジ、コミスジ、アカボシゴマダラ(成虫+幼虫)、コジャノメ、ヒメジャノメ、クロコノマチョウ、ヒカゲチョウ


【チョウ目ガ類】チャミノガ(幼虫)、フクラスズメ(幼虫)


【トンボ目】ナツアカネ、ノシメトンボ、オオアオイトトンボ、アキアカネ、ウスバキトンボ、マイコアカネ


【カメムシ目】ヨコヅナサシガメ(幼生)、アミガサハゴロモ、ツクツクボウシ声


【コウチュウ目】ウリハムシ


【カマキリ目】ハラビロカマキリ、オオカマキリ


【バッタ目】ツチイナゴ、アオマツムシ声、クサヒバリ声


【爬虫類】ニホンカナヘビ ヒガシニホントカゲ(幼体)


【植物】ヤマザクラ一部開花、シロヨメナ、ユウガギク、ミゾソバ、ミズヒキ、イヌタデ、クサギ(実)、ガマズミ(実)




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