2023年7月29日土曜日

2023.07.29 土曜観察会

 晴れ  参加者 11

ヒシの花

  早朝から30℃近いのでジリジリ焼けるようですが、里山は木々の葉が茂っていて日陰に入って風が吹いてくると涼しく感じてホッとします。暑さにも負けず多くの参加者きてくれました。

里山のナラ枯れは広がっていて赤く葉が枯れたコナラの木が目立ってきました。池ではカイツブリの親子がいて、先週は若鳥が3羽だったのがなにか事件があったのか2羽になっていました。何か事件でもあったのでしょうか。池の水位が下がって浅い場所が広がっていました。

池でヒシの白い花が咲いていました。随分雑木林の中でカラの混群に出会いましたけれど、こんなに早く混群になるのでしょうか。

【観察した野鳥】
カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、クサシギ、サシバ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ 20種+コジュケイ、ガビチョウ

2023年7月22日土曜日

2023.07.22 土曜観察会

くもり  参加者 9名

オニバスの花

梅雨明け宣言がでて本格的な夏に入りました。チョウ、トンボなど色々な虫が増えてきています。大池にザリガニが増えてから見ることのできなくなったオニバスの花がシードバンクの水槽で咲いていました。


雑木林の観察路の縁に色々なキノコが顔を出し始めました。久しぶりにサシバを見ることができました。野鳥は子育てを終えて静かに雑木林の中を移動しているようでなかなか見ることができません。大池ではカイツブリの繁殖が成功して幼鳥3羽が順調に育っているようです。ウワミズザクラの実が熟していて甘い黒くなった実をみんなでおやつに食べました。

サシバ
ノウタケ


【観察した野鳥】
カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、カワセミ、トビ、サシバ、モズ、ハシブトガラス、ハシブトガラス、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ホオジロ 18種+コジュケイ

2023年7月17日月曜日

2023.7.17 夜の観察会「夏の虫」

2023.7.17(月)夜の観察会「夏の虫

参加者:子ども16名 大人21名          

講師:会員 鶴田学さん、佐藤和明さん


宍塚の里山には沢山の生き物がいて昼間はチョウやトンボ、昆虫、野鳥などがにぎやかです。

では、夜の生き物はどんなものがいるのでしょう。

会員で毎週生き物調査を続けておられる鶴田学さん、佐藤和明さんが毎年この時期、夜行性生き物への関心を高めてもらおうと観察会を催してくれます。


夕暮れ、6時30分、陽は沈み少しずつ暗闇の世界が近づきます。

今日のコースは上高津貝塚広場の樹木観察、里山の林の中を抜けて鎌倉街道に出て勢至久保谷津添いを大池に向かい、再び鎌倉街道に出て上高津に戻ります。

山の中の暗闇は怖くて一人で歩くことはとても無理ですが、講師に案内された夜の世界はロマンがいっぱいです。

上高津貝塚広場では日が落ちると同時にコナラやエノキ、シラカシの幹にニイニイゼミが地面から出て羽化の準備に入っています。

背中が割れて体が半分脱皮したものや殻につかまり羽を広げるセミの姿が沢山観察できました。

他に高い位置にアブラゼミやヒグラシの抜け殻も見つけ殻の大きさや形の違いを観察しました。



その他、コナラの幹ではコクワガタが活動を始め、蛾の仲間で幹の色と模様がそっくりのシロシタバが身じろぎもしないで止まっています。



林の中へと進む頃はすっかり暗闇の世界になりました。

コナラの幹にライトを当てるとナナフシモドキやカマドウマの姿、別の大きな木の幹にはノコギリクワガタ、大きなムカデにはギョッとし、クロゴキブリ、ミドリカミキリ、白い粉のようなハゴロモの幼虫、コシロシタバと次から次へと生き物が途切れることはありません。


次は勢至久保谷津添いの坂道へ移動しライトを全て消してホタルの観察です。

ほのかな光を探して山道をゆっくり降りて歩きます。

暫くして草むらでかすかに光るオカボタルを見つけました。


最後は鎌倉街道に戻ります。

ツルグミ農園の前の道端はクズやカナムグラが繁茂し、それらに絡まるように暗闇の中でカラスウリの白い花びらが白いレースをいっぱいに広げて満開です。

暗闇で花開くカラスウリは夜行性の蛾たちに花粉を運んでもらう戦略なのです。


そして、いよいよ今日のクライマックスは仕掛けの大きいライトトラップです。

大きな白いシーツを木の幹と幹の間に広げ、ブラックライトと普通の蛍光灯(波長の長い光と、短い光)の光を当てて虫が来るのを待ちます。

林の中で明るい光に吸い寄せられるように沢山の虫たちが集まっています。

カブトムシ、ムクゲコノハ、ミヤマカミキリ、ハチ、カメムシ、ノコギリカミキリ、カナブン等、参加者たちは普段見られない沢山の昆虫に驚き、その動きを興味深そうに観察していました。



今回の観察会の開催に先立ち、前日からの下見、観察路の草刈り、木の幹への密塗り、ライトトラップの設置、安全管理や資料の作成、片付けと沢山のご準備を頂きワクワク感いっぱいの楽しい観察会となりました。心より感謝申し上げます。


文・写真:Tanoue 

(さらに詳細は、宍塚自然と歴史の会 会報『五斗蒔だより』でお読みいただけます)

2023.07.17 夜の観察会

 晴れ 参加者 子ども16名、大人13名(このほか、スタッフが10名)

 注意事項、見どころの説明、集合写真を撮って、順次、出発。

 今年も、サンダル履きの子どもなどがいなくて良かったです。夜の里山、危険もあります。

 さて、最初は、セミの羽化。この時期の夕暮れは、例年、ニイニイゼミが大量に羽化をします。今年は、例年以上、まだ、日が沈まない行きから、羽化が始まっていました。ミンミンゼミやアブラゼミ、ヒグラシも見かけました。

  
(写真は、Kuroさん提供)

 セミの幼虫は、土の中で、2~5年ほど暮らして、夏に羽化すると、数週間から1ヶ月で、卵を産んで、一生を終えます。羽化の時が一番危険なので、夕暮れから夜に羽化するのですが、それでも、ヤブキリやムカデなどの捕食者に掴まることもあります。

 夕暮れの空に、コウモリが飛ぶのを期待したのですが、残念ながら、見ることはできませんでした。

 次は、樹液や糖蜜のトラップです。今年は、虫たちをあまり見かけませんでしたが、コクワガタやカブトムシを見かけたほか、シタバガの仲間も見つけました。

    
(シロシタバは、kuroさん、ジョナスキシタバは、Saさん撮影です。)

 どうやら、カブトムシ、ノコギリクワガタなどは、今年は、コナラやクヌギの木の高いところにいたようで、子どもたちが、目ざとく見つけてくれました。
 気温など天候、あるいは、カシノナガキクイムシによるコナラやクヌギの侵食の影響でしょうか。

※ カシノナガキクイムシへの対応については、HPのカシナガバスターズのページを見て下さい。

 カシナガバスターズの活動の概要

 カシナガバスターズの活動の記録

 シタバガの仲間は、翅を開いて、後翅(下の翅)を見せてくれないので、ちょっと、シロシタバに飛んでもらいました(ゴメン)。

  
(参考:過去に撮影したシロシタバ、ムクゲコノハ)

 暗く、細い里山の路を歩きながら、ライトに浮かぶ、ウスバカゲロウ、葉のうえで、白く眼が光るイオウイロハシリグモ、橙色に眼が光るガの仲間などを見ていきます。
 木の幹に、トビズムカデやナナフシモドキも見つけました。ナナフシモドキは、ほとんど♀だけで、単性生殖だそうで、全国でも♂は数例のようです。茨城では、2008年の茨城県自然博物館の報告によると、2007年に小美玉市で♂を見つけた記録がありますが、見つけたら大ニュースですね。
  
(トビズムカデは、Kuroさん撮影)

 次は、いよいよ、ライトを消して、真っ暗の中、陸生ボタルの幼虫が光るのを見つけます。ヘイケボタルやゲンジボタルのように水生ホタル(幼虫を基準)が知られていますが、実は、ほとんどが陸生ホタルで、その幼虫は、陸生のキセルガイなどを食べています。陸生ボタルのほとんどが昼行性で、成虫はほとんど光らないのですが、幼虫は、夜行性で、光ります(少し長く)。
 目が暗闇に慣れるまで待って、細い路を進んでいくと、確かに、光っているのが見えました。事前に草を刈っていた山側ではなく、低くなっている方向の方が良く見えたのは、乾燥しすぎると、餌の陸生貝が移動してしまうのでしょうか。草がやや茂っていた方がよさそうです。来年の課題ですね。
  
(参考:陸生ボタルの一種、クロマドボタルの幼虫と成虫)

 さて、ライトをつけて、大池沿いでは、ウシガエルの目が光っていました。ニホンヤモリも見つけましたが、写真は、募集中。

 鎌倉街道沿いでは、夜咲く花を見ました。カラスウリの花が咲いていたほか、メマツヨイグサも黄色の花をつけていました。キタキチョウなど、草に止まって、寝ているチョウも見かけました。

(きたきつねさん撮影)

 次は、ライトトラップです。Saさんが準備をしてくれた、ライトトラップには、様々な虫たちが集まっていました。

(Saさん撮影)

 シロスジカミキリ、キマダラカミキリなどカミキリ類。初見だったアカアシオオアオカミキリ。

   
(上2枚は、Saさん撮影)

 ボクトウガとムクゲコノハ。ボクトウガは、その幼虫が、コナラなどの幹に穴をあけ、樹液がでるようにして、その樹液に集まる虫たちを捕食するという珍しい生態を持っています。幼虫はお馴染みですが、成虫は、初めて見ました。ムクゲコノハは、上で紹介していますが、きれいなガです。
  
(ボクトウガはSaさん撮影)
 灯火に集まったカブトムシは、脚が痛んでいるようでした。ゾウムシの仲間のウスモンツツヒゲナガゾウムシは、灯火ではお馴染みですが、普段は、どこにいるのでしょうね。
  
(ウスモンツツヒゲナガゾウムシはKuroさん撮影)

 最後に、セミに羽化の様子を再度確認して、夏の夜の夢のような探検は終了です。
By yamasanae


覚えている範囲で、当日の観察リスト
昆虫の仲間
【イシノミ目】イシノミの類、【バッタ目】ヤブキリ、ショウリョウバッタ、マダラカマドウマ、【ナナフシ目】ナナフシモドキ、【ゴキブリ目】クロゴキブリ、モリチャバネゴキブリ、【カメムシ目】ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシ、アオバハゴロモ、ハゴロモ類幼虫、アヤヘリハネナガウンカ、【アミメカゲロウ目】ヒメカゲロウの類、ウスバカゲロウの類、【コウチュウ目】カブトムシ、コクワガタ、ノコギリクワガタ、ウスバカミキリ、ミヤマカミキリ、シロスジカミキリ、アカアシオオアオカミキリ、キマダラカミキリ、カナブン、アオドウガネほかスジコガネ類.、ビロウドコガネ、コフキコガネの類、シロテンハナムグリ、ヨツボシケシキスイ、オオキスイsp.、コメツキムシの類.、キマワリほかゴミムシダマシ類.、ゴミムシの類、ウスモンツツヒゲナガゾウムシ、陸生ボタル類幼虫、トウキョウヒメハンミョウ、【ハエ目】ハチモドキハナアブ、【チョウ目チョウ類】ルリシジミ、ウラギンシジミ、キタキチョウ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、【チョウ目ガ類】シロシタバ、コシロシタバ、ジョナスキシタバ、キシタバ、マメキシタバ、ムクゲコノハ、カラスヨトウ、ボクトウガ、
その他の動物
【貝類】ヤマナメクジ、トウキョウコオオベソマイマイ、コハクオナジマイマイ、【クモ類】イオウイロハシリグモ、【ザトウムシ類】ザトウムシsp.【ムカデ類】トビズムカデ、【両生類】ウシガエル、【爬虫類】ニホンヤモリ、
植物
カラスウリ、ユウガギク、メマツヨイグサ、




2023年7月15日土曜日

2023.07.15 土曜観察会

 小雨/曇り 参加者5名

 朝から小雨でしたが、なんとか、濡れずに一回りできました。

 鳥たちは、少な目でしたが、大池でカイツブリの幼鳥が3羽無事に育っていました。大池で、魚が、水から顔を出しては、口をぱくぱく。酸欠でもなさそうなので、不思議でしたが、水面近くの虫たちでも捕まえていたのでしょうか。


 曇り空の中、野草たちが目立ちました。ヤマユリの大きな白い花、ヤブカンゾウの橙色、
雨粒が残るピンクのヒルガオ、奇妙なウマノスズクサの花など。ヤブミョウガも一斉に咲いていました。

     

 ガの類では、ヒメクロホウジャク。スズメガの仲間ですね。ウンモンクチバなども見かけました。
  

 トンボ類は、久しぶりのハグロトンボ♂を見かけました。
  

 栗崎の台は、クズで覆われていましたが、スケバハゴロモ、ベッコウハゴロモ、2mmほどのメダカナガカメムシ(1mmほどの幼虫も)、コチャバネセセリなどを見つけました。
    

 さまざまな野草や、虫たち、鳥が少な目なのも合わさって、夏ですね。
By yamasanae


【観察した野鳥】(きたきつねさんメモ)
カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、ホトトギス、カワセミ、ハシブトガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ 20種+コジュケイ

【チョウ類】スジグロシロチョウ、キタキチョウ、ツバメシジミ、ルリシジミ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、ウラギンシジミ、ナミアゲハ、キアゲハ、アカボシゴマダラ、キタテハ、コミスジ、コジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ
【ガ類】ヒメクロホウジャク、ウンモンクチバ
【トンボ】アジアイトトンボ、ハグロトンボ、オオヤマトンボ、ウチワヤンマ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、チョウトンボ、ナツアカネ、ノシメトンボ、
【コウチュウ】ヤマトタマムシ、キマワリ、
【ハエ】オオハナアブ、シオヤアブ、クロバネツリアブ
【カメムシ】メダカナガカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、ベッコウハゴロモ、スケバハゴロモ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、アオバハゴロモ、
【ナナフシ】ナナフシモドキ
【貝類】ヒダリマキマイマイ、コハクオナジマイマイ、
【野草】ヤマユリ、ヤブカンゾウ、オモダカ、ハス、ヤナギハナガサ、アレチハナガサ、ウマノスズクサ、ヒルガオ、コヒルガオ、ヤブミョウガ、ヒメキンミズヒキ、ミズヒキ、アキノタムラソウ、ユウガギク、クズ、



2023年7月8日土曜日

2023.07.08 土曜観察会

 曇り  参加者5名


梅雨なので小雨がのこっていました。里山は野鳥の巣立ちの時期でツバメやスズメ、ハクセキレイなどの若鳥が餌を採る練習をしていました。ニイニイゼミの声が賑やかになってきました。中にミンミンゼミの声が混じっていました。


アジアイトトンボ、オオイトトンボなどのイトトンボが増えてきているようです。そろそろアキアカネが見られる頃なのですが、ナツアカネしか見られません。夏を越すためにもう山に向かってしまったのでしょうか。




小川の横の木にオニヤンマの抜け殻を見つけました。ゲンベイ山の斜面でヤマユリが咲き始めました。大池の堤防でウマノズズグサに黒い不思議な形の花が咲いていました。


【観察した野鳥】
キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、ホトトギス、コゲラ、ハシブトガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ 21種+コジュケイ、ドバト、ガビチョウ

2023年7月2日日曜日

2023.7.2「キノコ」月例観察会

2023.7.2(日)月例観察会「キノコ」  

参加者:こども18名 大人22名 

講師:国立科学博物館 保坂健太郎さん


朝から30℃を超える真夏日、今年は雨も多くキノコ観察には絶好の天候でした。

先生は日本ばかりではなく世界中のキノコを調査しておられる研究者で、図鑑も沢山出版されています。春夏秋冬、どこに行ってもキノコが生えない季節は無く、真冬の寒い季節でも少なくても20種は確認したとのことです。

そんな身近なキノコ、里山にはどんなキノコが生えているのか皆興味津々、里山へと移動しました。


余りの暑さに六兵衛坂のコナラの木陰でひと息つきながら、キノコの採取の方法について実演です。

大型の約30㎝の長い専用ナイフ(根掘り)を使ってナイフを当て、土の中までしっかり刺して根元の部分から丁寧に掘り出し、土を払い、キノコの全体像をよく観察します。



草刈りが行われた清々しいキャンエコの森には、多い時でバスケット一杯のキノコがあるそうです。

世界中の図鑑にも掲載されていないキノコが見つかる場合もあり、食べられるか食べられないかも分からないものも大変多いとの事です。

新種の発見につながるか、ワクワクしながら、林の方々に散らばって、約30分間キノコを探しました。

シートの上に集まったキノコはざっと約30種。先生は食用を「E」、毒は「P」、不明は「U」に分けてキノコの特徴を説明してくれました。

カレバキツネタケ「E」、柄が太くてカサのヒダが粗く白色の胞子を出す。

このキノコは中国の店で山盛り販売していた思い出のキノコとのことです。

アセタケ「P」、傘の中央がでっぱり、茶色い胞子を出す。

これを食べると動悸が激しく冷や汗が出る、また汗のにおいがするからアセタケとも言われる。

キノコを観察する時のポイントは、①キノコの全体を見る。②カサの下のヒダの色、③何の上に生えているか、④カサをちぎると乳液が出るか、色は何色か、⑤カサの下のヒダの付き方、⑥ツバがあるか、ツボがあるか等、確かめるのが基本です。


最後はゲンベー山でキノコ採取、キャンエコの林と違って大型のキノコが沢山ありました。

ヒダが垂れさがるように柄に付くアンズタケ「E」。

まだカサが開かない白い卵型のコテングダケモドキ「P」。

雑木林の木陰でひっそりと生きるキノコたち。

キノコは土の中で生き物の多様性を維持する上で重要な役割を果たしていると言われ、その種類の多さに驚くばかりです。

この里山全体でどのようなキノコがあるのか知りたいと思いました。

参加した子どもたちは暑さも忘れ、夢中でキノコを探したり、図鑑を片手に調べたりしながらとても充実した観察会になりました。

今日、先生は東京での仕事を控えておられご多忙でしたが都合を付けて観察会に来て下さいました。心より感謝申し上げます。  


文・写真:Tanoue