2022年9月24日土曜日

2022.09.24 土曜観察会

 くもり 参加者4名


台風15号の影響で前夜70mm位の大雨が降ったので、大池から流れ出す小川の水量が増していて勢いよく流れていました。

今週は雨がちだったので、雑木林の道の周りに大きなアカヤマドリやテングダケの仲間など色々なキノコが顔を出していました。

晩秋になると見られるようになる南方の蝶のウラナミシジミを探していましたが、ようやく見ることができました。


ウラナミシジミはマメ科の植物が食草で、南から繁殖しながら北上してきて、寒くなると死んでしまう不思議な蝶です。

【観察した野鳥】
キジバト、アオサギ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ 13種

2022年9月17日土曜日

2022.9.17「鳴く虫」夜の観察会

講師:中原直子さん(宍塚の自然と歴史の会)

参加者:子ども18名、大人12名(申込総数42名)

 毎年この時期に開催されている鳴く虫の観察会ですが、今年ほど鳴く虫の種数が少なかった年はなかったのではないでしょうか。

 午後6時半に駐車場を出発し、ふれあい農園から大池のコースで夜の生き物を探しました。

 その間、どこを歩いていても大音量のアオマツムシの鳴き声が樹上から聞こえてきます。

 アオマツムシは外来種で、その大きな鳴き声が他の在来種に悪影響を及ぼすと懸念されていますが、一晩中鳴き続けるわけではなく、どんな影響があるかは今のところ科学的に結論を出されていません。

 

 ふれあい農園の水草保存池の空水槽でコバネイナゴとショウリョウバッタとオオカマキリが溺死していました。

 水中にはハリガネムシが泳いでおり、おそらくオオカマキリに寄生したものが脱出したのでしょう。

 一時的にできた水たまりでも繁殖するヒメゲンゴロウとコシマゲンゴロウ、ハイイロゲンゴロウの成虫と幼虫の姿もありました。彼らにとっては溺死した昆虫は大きなごちそうです。

 大池に向かう間の水路に30cm弱のマムシがいました。とぐろを巻いていた所に大勢の人間がやってきたので驚いたのでしょう。うろたえてこちらに向かってきたので、ライトの光を当てたところ、方向転換して暗い田んぼ側へと入っていきました。強い毒を持ったヘビなので、互いのために咬傷事故は起こしたくないものです。

 大池に近づいた辺りでだんだんスズムシの鳴き声が多くなってきました。ススキやササの茂みの根際で鳴くため、なかなか姿を見ることはできません。「飼っているスズムシと鳴き声が違う」と言われた方がいました。その通り、野外で聞かれるのは個別に離れていて「呼び鳴き」のまろやかな声ですが、飼育下で高密度状態にあると「争い鳴き」の入った強い調子の鳴き声になります。

 三角広場の辺りはイネ科の草地とクズの藪があり、今日一番多くの鳴き声を聞くことができました。エンマコオロギ・ハラオカメコオロギ・ツヅレサセコオロギ・シバスズ・マダラスズ・セスジツユムシ・カンタンが鳴いていました。クビキリギスとツチイナゴの幼虫も多くみられました。クビキリギスも鳴く虫の1種ですが、秋に羽化して成虫で越冬し、翌春に鳴きます。 

 最後に駐車場でスズムシの声が近くから聞こえたのでじっくり探すと、ハート形に立てた前翅を震わせる姿を見ることができました。スズムシは都市化が進んだ地域から姿を消している傾向にあります。さいわい、つくば市や土浦市の住宅地ではまだ声が聞こえるところが多くあります。いつまでもこの鳴き声が聞こえる環境であると良いですね。

(文・写真:環境教育部会 Yoshitake)



2022.09.17 土曜観察会

 晴れ 参加者8名


ちょっと涼しくなったかなと油断していたら厳しい残暑になってしまいました。

日本野鳥の会茨城県との共催の探鳥会を兼ねた観察会でした。

探鳥会なのに、虫や植物はたくさん見られますが、シジュウカラやエナガなどが見られないし、野鳥が少ないのが気がかりです。

今シーズンは、野鳥の動きが異常に悪い印象です。雑木林の中にエサがたくさんあるので、動き回らないのでしょうか。

それでもコースの中間地点の休憩場所でサシバが帆翔している見ることができました。  


大池の水面は腐ったヒシで黒くなり、アオコも出てきました。林の中は、キノコやヤブラン、ミズヒキなどの花が目立ちました。猛毒のドクツルタケも白くてきれいです。


蛾や蝶の幼虫もよく見るときれいなものです。イオウイロハシリグモの卵が孵化して小グモが集まって過ごす団居(まどい)がありました。

観察した野鳥】キジバト、アオサギ、ダイサギ、サシバ、コゲラ、アカゲラ、モズ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、メジロ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ 14種


2022年9月10日土曜日

2022.09.10 土曜観察会

 晴れ 参加者4名


爽やかな快晴の日和の中、夏眠から覚めたヒョウモンチョウの仲間に会えました。

加えて2年ぶりにゴイシシジミを観察することができました。ゴイシシジミはササ類に付くササコナフキツノアブラムシなどを捕食して幼虫が育ちます。その幼虫も今回デジカメに収めることができました。

ツクツクボウシの鳴く林にはニホンアカガエル、そして大池ではチョウトンボなど、宍塚の恵みを再確認できた一日でした。

アズマネザサの葉を引っ繰り返してアブラムシを探して、その中にゴイシシジミの幼虫をみつけながら歩いていて、時間を忘れてしまいました。

【観察したチョウ】 ダイミョウセセリ、オオチャバネセセリ、チャバネセセリ、イチモンジセセリ、アゲハ、キアゲハ、キタキチョウ、ウラギンシジミ、ゴイシシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、キタテハ、アカタテハ、メスグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、ツマグロヒョモン、コミスジ、アカボシゴマダラ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、ヒメジャノメ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ 23種

【観察した野鳥】キジバト、アオサギ、ダイサギ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ 10種

2022年9月3日土曜日

2022.09.03 土曜観察会

 くもり 参加者4名


北東の風が吹いて少し秋の感じになりました。谷津田の入り口で案山子とサシバがお出迎え。今年の田んぼ作りの人たちは案山子作りを楽しんでいるようです。


2羽のサシバもお出迎えしてくれました。若鳥をつれたモズもいました。


雑木林の中にカシノナガキクイムシの食害で赤く枯れたコナラの木が目立ってきました。

雨が少ないので大池の水位が下がっていました。ダイサギやアオサギがアメリカザリガニを食べに来ていました。


小川の上をオニヤンマが飛び回っていたり、蝶が飛び回っています。


道端には赤、白、茶色の色々なキノコが顔をだしていました。

楽しすぎて時間を忘れてしまいます。

【観察した野鳥】キジバト、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、サシバ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ 15種