画像タイトル:からすとの戦い -(200 KB)
クスサン再び 名前: hana [2007/02/25,23:17:12] No.1411 返信
2001年7月の観察会、クスサン幼虫のテグス採りがテーマでした。(なんと大胆な!幼虫から糸を取り出しテグスにするなんて!)その当時クスサンの幼虫は大池のいたるところに見られました。そして忘れもしません、その年、大池の至る所でクスサンの繭の中の本体が、何者かにことごとく食べられてしまったのです。それでも次の年になるまでは、人目に付かない所で生き延びているものがいるに違いないと考えていました。しかし翌年から宍塚ではクスサンの姿が全く見られなくなってしまいました。宍塚だけでなく、クスサンがいなくなった、見られなくなったという話は方々で聞きます。
カラスがクスサンの幼虫を食ているのを見た人がいます。宍塚での食べられ方が尋常ではなかったのでこれもカラスの仕業と考えています。宍塚では幼虫ではなく繭になったばかりのものを襲い、まだいくらか柔らかな繭を踏み潰して幼虫(前蛹)を取り出して食べたように見えました。残された繭はどれもぺちゃんこにつぶれていました。この時から、カラスは生態系に大きな影響を及ぼす生き物と思うようになりました。あの大きな体を支えるために、里山のある種の生きものを食べ尽す恐れがあるのではないかと。
さて、1昨年、数匹のクスサンの幼虫を宍塚で発見。しかし昨年は見ることができませんでした。
2月24日、土曜観察会の折、栗の木でクスサンの卵塊を見つけました。そこには昨年の繭も数個見られました。2001年から宍塚で生き延びていたのか、それともどこかほかの場所から飛んで来たのかは分かりませんが。2001年から生き延びているカラスがいるとしたら、一度学習したことを忘れるとは思えません。これからはカラスに負けない知恵を身に付け、命をつないでいって欲しいと祈るような思いです。