2018年12月29日土曜日

2018.12.29 土曜観察会

快晴 参加者4名
今年最後の土曜観察会になりました。快晴無風で冷え込んでいたので、大池の水面は氷が張ってカモが狭い開水面にあつまっていました。

池の上にミサゴが現れたましたが、氷の張った水面を見て狩りを諦めて林の奥に消えていきました。
谷津田上空にノスリが出現して、旋回して近づいてきてくれました。

今シーズンは、暖冬で雪が遅く山にエサが沢山あるので、冬鳥の小鳥類が平地まで降りてきてくれないようで、全体に少なめになっています。
なんとかエナガの群れに出会うことができました。

エノキの下の落ち葉の裏にゴマダラチョウの幼虫が越冬していました。私も探しましたが見つけることができませんでした。
カマキリの卵嚢が林の中で見つけることができます。時々、モズやシジュウカラなどに食べられています。ちょっと変わった形のチョウセンカマキリの卵嚢を見つけることができました。
栗林の枝にクリオオアブラムシの黒い卵がたくさん生まれていました。親虫の死骸は生きているようです。
ウラギンシジミの越冬個体を見つけることができました。羽が少し欠けていました。

【観察した野鳥】
オカヨシガモ、マガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キジバト、カワウ、ダイサギ、オオバン、ミサゴ、トビ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ 36種+ドバト

2018年12月22日土曜日

2018.12.22 土曜観察会

くもり 参加者8名
午前中から雨の予報だったけれど、青空が見えていたので集合場所に行くと参加者が多く集まっていたので一安心でした。
谷津に向かう途中のケヤキの木にジョロウグモのメスが寒さにじっと耐えていました。冬を越すことはできないのでいつまでいるでしょうか。

 まだ本格的な寒さになっていないようで、冬鳥の種類は少ないようでした。先週よりもウグイスとコゲラが多いようでした。世界的には絶滅危惧の危急種(VU)の指定を受けているホオジロの仲間のカシラダカは今年も群れが来ていました。
池の手前の会の果樹園の梅の木にモズのはやにえに新たにクビキリギリスが加わっていました。先週見つけたコバネイナゴの1つが無くなっていました。モズが食べたのでしょうか。
大池には7種類のカモがいました。毎週顔ぶれに少しだけ変化があるようです。マガモとオカヨシガモが多いようです。
会の森のエノキにアカボシゴマダラの幼虫が隠れていました。このまま寒い冬を越えるのでしょう。
藪の上にアオジのメスが上がって来ました。ルリビタキのメスにも会えました。カラの混群には会えませんでした。
【観察した野鳥】
オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、カワセミ、コゲラ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、シロハラ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ 33種+コジュケイ

2018年12月15日土曜日

2018.12.15 土曜観察会

快晴 参加者17名
快晴無風の関東の冬らしい天気でした。第3週は日本野鳥の会と共催の探鳥会を兼ねた土曜観察会です。
 寒くなってきたので冬鳥が増えているかと思いましたが、まだそれほど種類が増えている感じはありませんでした。池のカモは、マガモ、オカヨシガモ、ハシビロガモ、コガモを中心に7種類見ることができました。
毎年冬になるとやってくるキセキレイは時々しか見られないのですが、今シーズンは毎回見ることができています。ジョウビタキは明るいところにでてくるので、観察しやすい冬鳥のひとつです。
 宍塚の里山で春先に繁殖するモズは、冬の間オスとメスは別々に縄張りを持って暮らしています。狩りをした虫や小動物を木の枝に刺しておく「早贄(はやにえ)」を作ります。池の堤防近くの果樹園の梅の木にやにえをよく作りますが、今シーズンは例年よりも多く見ることができます。今日は6個もありました。全部コバネイナゴのようです。寒くなりましたが、まだまだコバネイナゴが生き残っているようです。


【観察した野鳥】
オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キジバト、カワウ、オオバン、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、カワセミ、コゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ 38種+コジュケイ

2018年12月8日土曜日

2018.12.08 土曜観察会

曇り時々晴れ 参加者6名

今日の大池です。里山が燃えています。今週の寒波で一気に季節が進みました。10月からパノラマ写真を掲載していますが、比べると変化が良く分かります。来月には氷が張っているでしょうか。




ハンノキの下で白い実を見つけました。シロシキブです。ムラサキシキブの変異した物なのか園芸品種なのかよく分かりませんが、この時期の白は貴重です。




集合場所の駐車場で鳥の声を聞いていたら、ツグミやムクドリに落ち着きがありません。「何か来る!」そう予感して待っていると、チョウゲンボウが現れました。ヒラヒラとホバリング(停空飛行)をしながら獲物を狙っています。ハローワークの建物の上でもう1羽合流し、2羽で絡み合いながらしばらく旋回していました。


 
チョウゲンボウ(yamasanaeさん撮影)

先週の記事でハイタカを紹介しましたが、チョウゲンボウもハイタカも鳩くらいの大きさなので見慣れていないと迷うかもしれません。決定的な違いは翼の先にあります。チョウゲンボウの翼の先は尖っていて、羽が分かれていません。対してハイタカは翼の先が6枚に分かれています。先週の写真と見比べてみてください。

ちなみに、ハイタカとオオタカは翼の先が6枚に分かれ、ツミは5枚に分かれます。ただし風の強い時や翼をたたんだ時は翼の先が閉じてしまうので区別が付きにくくなります。その時は翼の背中側の色を見ます。右の翼の先が黒く、背中が茶色で、左の翼の先が黒く、「黒_茶_黒」のコントラストが見えたらチョウゲンボウです。ハイタカ属の場合は背中がほぼ一様な色に見えます。


池ではオカヨシガモがたくさん入っていました。オカヨシガモはお尻の部分が黒いので「黒パンツ」と呼ばれています。その中に1羽だけヨシガモがいました。ヨシガモのオスは緑色の長髪が目立つので「ナポレオンハット」と呼ばれています。

ヨシガモ(yamasanaeさん撮影)
栗崎遺跡の近くでは必ずと言って良い程シメが見られる「シメの木」があります。シメは少し太っちょの体型がなんとも愛くるしい。可愛げのある鳥です。くちばしが太いのは固い木の実を割って食べるペンチだからです。

シメ(yamasanaeさん撮影)


昆虫の数はぐっと減ってしまいました。夏の間賑わっていたクヌギの昆虫レストランも今は閉店です。でも、暖かい陽だまりや常緑樹の葉の裏でばったりチョウに出会えるかも知れません。真冬にチョウと出会うと、「春まで頑張れ!」って応援したくなりませんか。
by はいたか

【野鳥】
オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キジバト、カワウ、オオバン、トビ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、カワセミ、コゲラ、チョウゲンボウ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、カシラダカ、アオジ  37種+(時間外 キセキレイ)

【昆虫】
クロスジフユエダシャク、アカボシゴマダラ(幼虫)、キタテハ、ヤマトシジミ

【植物】
シロシキブ、コマユミ


2018年12月2日日曜日

2018.12.01 土曜観察会

晴れ 参加者6名

足元に赤い実が目立つようになりました。マンリョウです。あとひと月するとお正月です。来年の話をすると鬼が笑いますね。

観察路を地元の人が追い越して行きました。聞くとヒサカキを取りに行くとのこと。毎月1日と15日には神棚にヒサカキを飾るそうです。北関東ではサカキ(榊)が手に入りにくい為、ヒサカキで代用します。その他の植物では、カマツカ、ヤマウルシ、イヌシデなど紅葉の盛りでした。




この時期木漏れ日の当たる雑木林で、低く飛ぶ蛾の仲間を見かけます。一頭また一頭、何かを探しながら飛び回っています。一体何を探しているのでしょうか?


クロスジフユエダシャク(yamasanaeさん撮影)

この蛾はフユシャク(冬尺蛾)と呼ばれる仲間で、昆虫が少なくなるこの時期に発生します。飛び回っているのは全てオス。餌も摂らず必死に探している相手は、羽が退化して飛べないメスです。フェロモンを頼りにひたすらメスを探します。種類によって活動する時間帯が異なり、上の写真は日中活動するクロスジフユエダシャクです。

エノキの枝にアカボシゴマダラの幼虫を見つけました。ゴマダラチョウの仲間は地面に落ちた葉の裏側で幼虫越冬します。葉が落ちると少しずつ枝を伝わって降りて行きます。写真の幼虫は見事に枝に化けていますが、どこにいるのか分かりますか?



野鳥はハイタカに始まりオオタカで締めくくりました。猛禽類を観察するには絶好の季節が到来です。今日はハイタカを少しご紹介しましょう。

ハイタカ(yamasanaeさん撮影)

ハイタカはオオタカと同じハイタカ属に分類される猛禽類です。11月頃やって来て、3月頃去って行く渡りをする鷹です。日本で繁殖するハイタカ属は3種類いて、大きい順にオオタカ、ハイタカ、ツミとなりますが、野外で正確に見分けるには相当の修行が必要です。ベテランバードウォッチャーでもこのハイタカ属3種の区別は難しく、ネット上の画像には同定ミスが数多く見つかります。

近年茨城県南で冬季にハイタカを見る機会が増えています。オオタカが越冬する場所の殆どで、ハイタカを見かけるようになりました。河川敷、農耕地、里山などヤブと林が混在する場所でよく狩りをしています。その狩りの腕前は惚れ惚れする程素晴らしく、忍者のように忍び寄ったり、急旋回や急降下などの曲芸飛行を披露したり、自慢のスピードで小鳥を追い回したりと見ていて飽きることがありません。

ちなみに、鷹匠の世界ではオオタカを扱うよりハイタカを扱うほうが難しく、ハイタカ遣いはグレードがより高いそうです。ハイタカを見ていると絶えずキョロキョロして落ち着きがなく、神経質で、そして一度狩りを始めるとそれはもう執念深い。気難しそうな鷹、孤高の鷹というイメージがピッタリです。私のブログネームがこのハイタカから来ているのは言うまでもありません。


間もなくマヒワやベニマシコがやって来ます。にぎやかな小鳥達の声を聞きながら、のんびり里山を歩いてみませんか。
観察会に参加する際には、上着と手袋をお忘れなく。
by はいたか

【野鳥】オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キジバト、オオバン、タシギ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ  34種+コジュケイ

【昆虫】ヤマトシジミ、クロスジフユエダシャク、アカボシゴマダラ(幼虫)、キタテハ、ゴマダラカミキリ、ツチバチの仲間