2023.8.6(日)月例観察会「プランクトン」
参加者:子ども19名 大人17名
講師:県霞ケ浦環境科学センター 鈴木隆志さん 他スタッフ3名
記録的な猛暑が続く今年の夏ですが、霞ケ浦環境科学センターのご支援により盛大な観察会が開催できました。
新緑に包まれた里山、大池に広がる水草のヒシ、湖面に映る青い空と白い雲、野外での清々しいプランクトン観察会となりました。
「プランクトンって一体なんだろう!」鈴木先生の質問から始まりました。
水の中をフワフワ漂って生きる生き物です。
同じ水の中でも水に逆らって泳ぐ魚、水の底に生きるベントス等とは明らかに違います。
プランクトンには水中の栄養と太陽のエネルギーを貰って葉緑体を作る植物プランクトン、そしてそれを動きながら食べる動物プランクトンがあり、水生昆虫、魚や野鳥たちの大切な命を支えています。
上から見ただけでは分からない、水の中の世界はどのような生き物がいるのか、ワクワク気分です。
先ず初めにプランクトンをどのように採取するのか、採取体験です。
顕微鏡の操作やレンズの使い方等、細かい作業が続きましたが、子どもたちは直ぐに慣れ、タブレット画面に大きく鮮明なプランクトンを次々に映し出していきました。
大人も夢中になり、形が異なるプランクトンが出るたび感動して親子で観察を楽しみました。
霞ケ浦の動物プランクトンではケンミジンコ、オカメミジンコ、カブトミジンコ、ゾウミジンコ、ワムシ、カイミジンコ等を見つけました。
動きや体の構造を資料と照らし合わせて驚きの連続です。
次は霞ケ浦の植物プランクトンの観察です。
霞ケ浦の水は緑色をしておりその分類は、珪藻(ハリケイソウ、クチビルケイソウ)、緑藻(イカダモ、クンショウモ、ミカヅキモ)、藍藻(ミクロキスティス)、鞭毛類(ミドリムシ、ウチワヒゲムシ)、などがあります。
最後にプランクトンネットで採取した大池のプランクトンも観察しました。
ミカヅキモ、アナベナ、クンショウモ、眼の赤いミドリムシの仲間、ウチワヒゲムシ、クチビルケイソウ、アウラコセイラ等が観察できました。
配布された資料と照らし合わせてみると、殆どの種類のプランクトンを観察することができました。
今回は肉眼では見えない水中の微小な生き物の多様性を学び生き物の土台を支えるプランクトンの役割について学びました。
実際にプランクトンに触れ、驚きと感動の楽しい体験になりました。
猛暑の中、霞ケ浦環境科学センターの温かいご支援に心より感謝申し上げます。
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