2019年4月13日土曜日

2019.04.13 土曜観察会

快晴 参加者12名









足元にはタンポポが咲きツクシがたくさん顔を出しています。里山は芽吹きの季節を迎えました。散り始めた桜と新緑が同時に楽しめます。田んぼではレンゲ(ゲンゲ)の花が咲いていました。あまり目立ちませんがモミジイチゴの白い花も見られます。実がなるのが楽しみです。




楽しみにしていたニワトコの花も咲きました。アケビの花も咲いています。よく見てみると葉が枚の「アケビ」と葉が枚の「ミツバアケビ」の2種類がありました。実を食べたらどちらが美味しいのでしょうか?
あまり歓迎されませんがアオキの花も今が盛りです。この花を見ていると、エイリアンに見つめられているようなそんな気分になります。



アケビ
ミツバアケビ(中央:雌花、右:雄花)
フデリンドウの写真を撮っていたら偶然ビロードツリアブがとまりました。ビロードのような質感を持った、ホバリング(空中停止)をするこの季節限定の小さなアブです。三角形の体型にハチドリのような口が特徴です。小さすぎて誰かに教えてもらわないと見落としてしまいそうですね。

ビロードツリアブ

チョウの主役はツマキチョウでした。田んぼの周辺にたくさん飛んでいました。うっかりしていると「何だモンシロチョウか」などと言って通り過ぎてしまいます。しっかり観察するとモンシロチョウとツマキチョウでは飛び方が違います。ツマキチョウのほうがゆっくりでフワフワと飛びます。私の下手な網振りでも捕獲できるのはツマキチョウです。(写真は先週の記事を御覧ください)

ミヤマセセリは逃げ足が速すぎて、最後まで網に入れることができませんでした。ヒオドシチョウは警戒心が非常に強く、写真すら撮れませんでした。残念。

先週8匹いたアカボシゴマダラの幼虫は、今日見たら4匹になっていました。いたずらしてお尻をつついてみたら、怒って角を持ち上げました。エノキの新芽に上手に化けています。

アカボシゴマダラ

先週に引き続き、今週も哺乳類の死体を見つけました。先週はヒミズ(食虫目モグラ科)。今日はジネズミ(食虫目トガリネズミ科)。ネズミの名前がついていますがジネズミもモグラの仲間です。ヒミズの方は土を掘る小さな爪を持っていて尾が棍棒状です。ジネズミは地上生活をするのでネズミに似た爪と尾を持っています。(ヒミズの写真は先週の記事に掲載)

ジネズミ

野鳥はこれからの時期、見つけるのがだんだん難しくなってきます。カモなどの大型の水鳥が減ってしまう、繁殖期に入り警戒心が強くなる、葉が茂り見通しがきかなくなるなどの理由からです。見えないものは無理に見ようとせず、聞くことをおすすめします。

ただし、時々だまされることもあるので注意しましょう。今日も林の中から「ピェー、ピーエー、ピクイー、ジェジェ」と聞こえてきました。オオタカ?ノスリ??サシバ??? もしかしたら鳴き真似上手なカケスに試されたのかもしれません。

by はいたか

【野鳥】キジ、オカヨシガモ、ハシビロガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、オオバン、トビ、オオタカ、サシバ、コゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ 30種+コジュケイ(外来種)

【チョウ】キタキチョウ、モンキチョウ、ツマキチョウ、モンシロチョウ、ベニシジミ、キタテハ、ヒオドシチョウ、ルリタテハ、ミヤマセセリ 9種+アカボシゴマダラ(幼虫・外来種)





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