今日の講師は、筑波蟻類蜂類研究所の阿部浩さん。ほかに、アリに詳しいMさんや筑波大の学生さんなども手伝いに来てくれました。アリ仲間のようで、午後も宍塚のアリを楽しむとのことでした。
さて、観察会は、いつものルートではなく、駐車場の後の方から鎌倉街道沿いを上がっていき、最初は、木や竹に仕掛けたトラップを観察します。
トビイロケアリ、ヤマヨツボシオオアリが見つかったのですが、何しろ小さい。トビイロケアリは、木の幹に蟻道(ぎどう)を作っていました。
少し移動して、大池の端の杉の木の根元のトラップを見てみます。ここでは、さらに小さな、アメイロアリ、アミメアリ、などを見つけました。子どもたちも辺りを探すと、ミカドオオアリを捕まえています(なぜ、すぐみつけられるのでしょうね!)。
こうなると、われもわれもと探し出して、あちらこちらで、これは何?小さなサシガメ(カメムシ)やハムシなどを捕まえたり、ヒメフナムシを見つけたり、面白いですね。
途中で、Abさんが不思議な穴がいくつも空いているのを見つけました。なんでしょう?しばらく、頭を傾げていたのですが、そのうちに、子どもたちがセンチコガネを何匹も掘り当てました。(後で調べると、糞の下に穴を掘って、そこに糞を落し込むようです。ということは、そこには、糞があったのでしょうか?)
みんな夢中ですが、次の場所に移動。
ここでは、お馴染みのクロヤマアリ、トビイロシワアリ、枯れた竹の中に、テラニシシリアゲアリがいたりするのを見つけました。
途中、子どもたちは、オオスズメバチの女王蜂(たぶん)が越冬体制で潜んでいるのを見つけたり、珍しい、緑色のコカマキリを見つけたり、とにかく、あちらこちらで、いろんなものを発見します。
もう、昼近くなので、戻りますといっていると、古い竹のなかで、ウメマツオオアリの巣を発見。成虫や幼虫がたくさんでてきました。
こどもたちは夢中で、なかなか離れません。
さらに、途中、三角広場で、この季節に見られるクロナガアリが草の種などを運んでいるのを観察して、なんとか、駐車場に戻って、挨拶をすると、もう、12時を過ぎていました。
だんだん見分けがつくようになって、楽しかったですね。
by yamasanae
観察したアリ 11種
(もっといたかもしれませんが、私が記録できた種です)
ミカドオオアリ、ヨツボシオオアリ、ウメマツオオアリ、ヤマヨツボシオオアリ、クロヤマアリ、トビイロケアリ、アメイロアリ、テラニシシリアゲアリ、クロナガアリ、アミメアリ、トビイロシワアリ
11/5追記 講師の阿部さんからのメモによると、このほかに以下がいたようです。
アシナガアリ、ウロコアリ、ムネボソアリ、キイロシリアゲアリ
アシナガアリ、ウロコアリ、ムネボソアリ、キイロシリアゲアリ
by yamasanae
(メモによると下線は竹に営巣)写真はうまく撮れませんでしたので、それぞれのアリについては、アリ類画像データベースなどで検索してみてください。
http://ant.edb.miyakyo-u.ac.jp/J/Index/Species.html
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