月例テーマ観察会「カエル」は、植田健二さん(北方生物研究所)が講師をして下さり、子ども19人、大人24名の参加となりました。
農園に入ると辺りはすっかり暗闇です。グッワ、グッワ、ケロケロとカエルの大合唱が夜の里山に響き渡ります。
懐中電灯片手に生き物探しはスリル満点です。
早速見つけたカエルが先生に届きました。シュレーゲルアオガエルです。
つるんとした緑一色の体、目は黄色、アマガエルとほぼ同じ大きさですが目の横に黒い模様が無いのが特徴です。
産卵は田んぼの縁の土に泡を出しながらします。
次に現れたのはヌマガエル、ニホンアカガエル、ヒバカリでした。
これから田植えが始まる水田にライトをかざしてみました。田んぼの土の上で沢山の小さなカエルが警戒しながらじっとしています。
大きな水槽の縁ではアマガエルがのどを膨らませて観察する人におびえること無くグッワ、グッワと力強い鳴き声を披露してくれました。
カエルやヘビを捕まえたり触ったり十分観察して次は大池へと移動しました。
小川沿いの山道では現れたマムシの尾を先生が素早く踏んで捕まえ観察させてくれました。
太さ2センチ、長さ30センチほどの小さなマムシですがこれでも大人です。
本物のマムシに出会うとは本当に驚きです。
安全のため留まらないで一目見て直ぐに移動しました。
池に着くと遠くの方からブォーン、ブォーンというウシガエルの声が聞こえました。
ヒシが生えている方向に進むと鳴き声は更に大きく合唱会のようです。
その他、夜行性の大きなムカデ、オオゲジ、マダラコウラナメクジなども観察しました。
今回「カエル」の観察会を通して、夜現れるさまざまな生き物に触れ、この里山にしかいないカエルや人の生活の影響を受けて増え続ける外来種まで沢山の事を学びました。そして夜の里山は昼間には見られない生き物の多さに驚き、カエルたちにとって大切な環境を考えさせられる観察会でした。
(文・写真:Tanoue)
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