2015年7月20日月曜日

2015.07.20 夜の観察会

7/20(月・祝日) 晴れ 18:30~20:30
参加者:大人42名 子ども31名 計73

18:30集合。日の入りは18:55頃なので、まだ明るい中、まず、注意事項。先週の土曜にも、マムシを見かけました。今年は、皆、きちんと長靴を履いてきたので一安心ですが、基本的に夜行性で、湿気の多いところを好むことから、くれぐれも、草むらに飛び込まないように、注意しました。

人数が多いので、4班(Abさん、きたきつねさん、hanaさん、yamasanae)に分かれて、順次、出発です。まずは、セミの羽化を見ますが、今年は、セミの幼虫の出が少し遅いようで、ちらほらでしたので、帰りに、もう一度みることにしました。

  • セミの幼虫の呼び方はさまざま。茨城では、アナゼミ、ノタリなど、全国では、ノコノコ、セミノウマなど。あなたのところではどのように呼んでいるのでしょう?

夕焼けの空がくらくなると、今年も、コウモリが飛ぶのが見えました。上高津の園地を抜けたところでは、カラスウリが、レースのような花を広げていました。
夜に花を咲かせて、少数の虫に確実にきてもらう戦略をとった花のひとつですね。

さて、クヌギやコナラに、ベイトトラップ(糖蜜などを吹きかけて)を仕掛けておいたのですが、コクワガタやきれいなシロシタバ(ガの種類)などもみることができました。さらに、カブトムシが来ているところもありました。



懐中電灯も消して真っ暗な道では、歩くのも覚束ないのですが、しばらくすると、陸生ホタルの幼虫が光るのがみえるようになりました。
草の葉の先や裏に、チョウやトンボがとまって眠っているのもみることができます。普段は飛び回っているのが、ジッとしたままでしたね。
木立の間では、ライトトラップ(光で虫たちを集める)を仕かけてみました。説明は、Sさん。明るい白い色より、紫色のブラックライトの方が、虫が集まるそうです。もうこの頃には、すっかり暗くなっていました。

上高津のほうに戻る途中では、羽化しようとしているニイニイセミを大きなムカデが襲っていたり、アリにたかられているものも見ましたが、生存競争は厳しいものです。
最後は、セミたちの羽化をもう一度みて、楽しい観察会も終わりですが、行きと違って、どの木でも、ニイニイゼミが羽化の最中でした。

今年は、ヒグラシの羽化もみられたようです。

夏の夜、夢のような観察会、楽しんでもらえたでしょうか?
by yamasanae
 
 なお、文中の写真は、きたきつねさん、Kさんにも提供してもらいました。また、一部、過去の写真も含んでいます。(なにしろ、ゆっくり、写真を撮っている暇はほとんどありません。今度は、記録係も必要ですね。)

【観察した虫たち】
4班に分かれたので、見れたものに違いがありますが、今年は甲虫類が多かったようです。

カブトムシ、コクワガタ、ノコギリクワガタ、キマダラカミキリ、ノコギリカミキリ、シロスジカミキリ、ミヤマカミキリ、アオカナブン、カナブン、アオドウガネ、コフキコガネ、ヨツボシケシキスイ。このほか、おなじみのニイニイゼミ、ヒグラシ、シロシタバ、コシロシタバ、キシタバ、マメキシタバ、ナナフシ、マダラカマドウマの類などなど。寝ていたのは、モンシロチョウ、ウラギンシジミ。ヤマナメクジも目立ちました。


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