2022年8月27日土曜日

2022.08.27 土曜観察会

 晴れ 参加者5名

 腰痛で、しばらく、お休みしたり、途中までだったりしたのですが、久しぶりに一回り。疲れましたが、やっぱりいいですね。

 さて、お出迎えは、子どもの学校のみんながつくった案山子。


 望遠のカメラは重いため、コンパクトカメラだけだったので、写真は、近場で、じっとしていてくれた生きものだけ。

 木に止まっていたのは、シュレーゲルアオガエル。名前はオランダのヘルマン・シュレーゲル博士にちなんでいますが、日本固有種だそうです。


 カナムグラの葉の上にいたのは、アオマツムシの終齢幼虫。こちらは、外来種とされていますが、原産地がはっきりせず、明治頃の渡来とされるも、これも、判然としない。ややすっきりしない虫ですね。


 結局、野鳥は少な目の14種。チョウは、20種、トンボ12種など。

By yamasanae



【観察した野鳥】キジバト、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、カワセミ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ 14種(きたきつねさんのメモから)

【チョウ目チョウ類】オオチャバネセセリ、イチモンジセセリ、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、キタキチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ウラギンシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ルリシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、キタテハ、アカボシゴマダラ(特定外来生物)、ヒメウラナミジャノメ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、コジャノメ、20種【チョウ目ガ類】カノコガ、ボクドウガ幼虫、【トンボ目】ホソミオツネントンボ、クロイトトンボ、オオイトトンボ、アジアイトトンボ、ギンヤンマ、ウチワヤンマ、オニヤンマ、チョウトンボ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、12種、【バッタ目】アオマツムシ(終齢幼虫)、ショウリョウバッタ、クルマバッタモドキ、コバネイナゴ、オンブバッタ、ハラヒシバッタ、【カメムシ目】ホソミドリウンカ?【アミメカゲロウ目】ウスバカゲロウ?

【両生類】ニホンアカガエル、ヌマガエル(生態系被害防止外来種・国内由来)、シュレーゲルアオガエル

【野草】タラノキ、ヤブラン、キンミズヒキ(以上、写真)、ヒメキンミズヒキ、ミズヒキ、ヤマノイモ、ヒメジョオン、ユウガギク


  



2022年8月20日土曜日

2022.08.20 土曜観察会

くもり  参加者 8名


 谷津田の入り口で田んぼの学校案山子たちが出迎えてくれました。今年は例年になく案山子作りを頑張ったようです。

今シーズンは猛暑の影響なのか鳥の姿がなかなか見られない状態が続いています。

大池のヒシはハムシに食われて悲惨なことになってしまいました。池の上をジュンサイハムシに混じってトンボが飛んでいる状態でした。


雑木林の道の上にはチョッキリがドングリに卵を生んで落とした葉付きのドングリがたくさん見られました。

【観察した野鳥】キジバト、ダイサギ、サシバ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ウグイス、メジロ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ 10種+コジュケイ


2022年8月13日土曜日

2022.08.13 土曜観察会

 晴れ 参加者4名

台風8号が近づく前にということで、気温はそれほど高くなかったけれど、湿度が高く息が苦しく感じました。

クサギノハナが咲いています。

里山はセミの合唱でにぎやかで、中にクマゼミの声が混じっていましたた。つくば市ではクマゼミを確認していますが、宍塚の里山では始めただと思います。

ウグイスがさえずりをやめて地鳴きになっていました。例年になく小鳥の動きが悪くエナガ、メジロなどが姿が見えにくい状態が続いています。。


久しぶりにカワセミを見ることができました。


宍塚の田んぼでは例年コバネイナゴが見られていますが、今年は翅の長いイナゴがよく見られるようになってきてます。翅の長いコバネイナゴなのかナガバネイナゴなのか識別が難しいので分かりません。


池が干上がってきていて、アライグマの足跡が残っていました。

【観察した野鳥】キジバト、アオサギ、ダイサギ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ 14種+コジュケイ、ガビチョウ

2022年8月7日日曜日

2022.8.7「プランクトン」月例観察会

 講師:中島良浩さん・他3名(茨城県霞ケ浦環境科学センター)

参加者:子ども20名、大人24名(申込総数84名)


舞台は宍塚大池です。

大池はこの夏、2年ぶりにヒシが繁茂し湖面の9割を覆う勢いです。

そこに、最近ジュンサイハムシが繁殖し、葉脈の中心部を食べるため一面黄色の枯れ草状態です。

そんな環境変化の大きい大池でのプランクトンの観察です。

先ずは池の水の観察。専用のバケツで池の水を採取しビーカーに入れじっくり観察しました。

どんな色か、何か見えるか、匂いはどうか等。

匂いは「人の匂い」「プールの匂い」と子どもたちの感想です。

大池の水が少し黄色なのは珪藻類の色、茶色系ならば「土・泥」が混じった水との事。


目と鼻を使って観察し、次はプランクトンネットの使い方です。

20ミクロンの漏斗状の布を通してプランクトンを採取して沈殿させた水をビーカーに分けました。

8台の実体顕微鏡がずらりと並んだテントの下でプランクトンの観察です。

先生から、先ずプレパラートの作り方を教わりました。

ビーカーの底の部分からスポイトで水を採取してスライドガラスに2滴落とし、カバーガラスをそっと乗せ、顕微鏡にセット、レンズの倍率や台の上下の操作を教わりました。

ピントが合い始めると接続したタブレットにプランクトンが映し出されました。

肉眼では難しい観察も新兵器を使っての学習は迫力満点です。

センターから植物プランクトンと動物プランクトンのカラー見本が配布されました。

顕微鏡の操作にも直ぐに慣れ、タブレットに映し出しながら様々なプランクトンを見つけては資料と照らし合わせ同定をしました。

大池の水からはウチワヒゲムシ、カイミジンコ、オカメミジンコ、ミドリムシなどの動物プランクトン、まさに勲章にしたくなるようなクンショウモなどの植物プランクトンもいて興味が高められました。


次は霞ケ浦の水です。

スポイトでビーカーの底の水を吸ってスライドガラスに乗せます。

タブレットからはイカダモ、ミクロキスティス、フナガタケイソウ、アウラコセイラ、タルケイソウ、ササノハケイソウ等、形が多様で様々な植物プランクトンを沢山観察でき、大池のプランクトンより種類が多いのに驚きました。


最後はセンターで飼っているミジンコ類の観察です。

こちらは中央が少しくぼんだスライドガラスを使います。

ビーカーの中で動くものが肉眼でもはっきり見えます。

スポイドで吸い取り同じようにカバーガラスを載せて観察です。

ミジンコは丸く透明のオカメミジンコ、特徴のある触角や目、心臓の動き、背中にある卵、糞の形や動きまで観察できました。

次はケンミジンコ、左右に分かれた大きな触角と細い体、プランクトンはカニやエビの仲間で脱皮殻も見つけました。子ども達は様々なプランクトンに魅了され顕微鏡を上手に操作しながら観察を楽しみました。

最後は子どもたちの質問も含めまとめのお話です。

ミジンコの体をよく見ると腸は緑色をしているね、それは植物プランクトンを食べているから。

植物プランクトンは水の中の栄養を取り込んで生きており、一方、動物プランクトンは植物プランクトンを餌として生きている。

2つは水の中の一次生産者として重要な生き物だが、人間が出す生活排水と関係が深く、増える原因ともなる。

卵を持つミジンコの世界はほぼメスしかいない。オスがいなくても増える。しかし、水質が悪化し、危機的になるとオスが生まれる。

また耐久卵になり何十年も生きることができる等、周りの環境との係わりが深い生き物。

などなど。


今日は様々なプランクトンを観察させて頂き綺麗な姿や不思議な生態を沢山教えて頂き、水の中の生き物たちへの興味が深められとても楽しい時間でした。

暑い中のご指導、本当にありがとうございました。


(文・写真:環境教育部会 Tanoue)

2022年8月6日土曜日

2022.08.06 土曜観察会

 曇り 参加者6名


池の水面を覆っているヒシの葉はジュンサイハムシの食害で全体が赤茶色に変わり酷いことになってしまいました。


ヒシの葉の上にはジュンサイハムシの成虫、蛹、幼虫、卵が無数に見られています。


雑木林の道にサシバが食べられた跡がありました。近くにオオタカの巣があるようなので、巣立ったサシバの若鳥が襲われたのかもしれません。


ヒグラシにセミヤドリガの幼虫が着いているのをよく見ることがありますが、ハゴロモヤドリガに寄生されたベッコウハゴロモの幼虫は初めて見ました。こんな大きなヤドリガに寄生されて大丈夫でしょうか。


観察コースで7月の初めに突然倒れたクヌギの木にヤマトタマムシが産卵にきていました。いつ見てもきれいな虫です。


ジェット戦闘機のようなフタスジツヅリガがいました。宍塚では初記録のようです。


コナラの大木にカシノナガキクイムシが穴を開けたところから木クズがたくさん出ていました。ナラ枯れの被害木が増えているようです。

【観察した野鳥】キジバト、アオサギ、ダイサギ、オオタカ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、スズメ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ 14種+コジュケイ