2017年9月30日土曜日

2017.09.30 土曜観察会

 先日、1990年以来、27年ぶりにリスアカネが記録されました。写真は、Maさん撮影。
 
 今日は、リスアカネ、コサナエなどを探しながら歩いてみましたが、残念ながら、見かけるのは、ノシメトンボばかりでした。どこがちがうか?♂の腹部の赤さがまず違います。見分けは、胸の模様、尾部の生殖器の形状などですが、ちょっと専門的すぎますね。
 
 今日は、きたきつねさんがお休みなので、トンボやチョウなどを中心に見ようと思いましたが、大池に行くと、ちょうど渡りの途中と思われるオシドリが2羽飛んできました。
 写真では、土手の上に1羽、池のへりに1羽います。
 
 池では、ヒシについているジュンサイハムシが大量に発生して、ハクセキレイなどは大喜びでしょうか?カワセミもかすんで見えるような気がします。(見えるかな?)
 
 今日は、ナガサキアゲハ、キイロスズメ(緑型・終齢幼虫の尾角は短く腹側に垂れるのですが、4齢幼虫あたり)、アゲハチョウ、アカボシゴマダラなど幼虫を多く見ました。
    
 このほか、久しぶりのオオウラギンスジヒョウモン、ゴイシシジミなどにも会えました。ゴイシシジミの幼虫は、日本のチョウで唯一肉食系ですが、エサとなるササコナフキツノアブラムシを見つけたのはうれしかったです。成虫も分泌液を吸うそうですが、葉裏なので撮影は難しいでしょうね。



By yamasanae
  
 
【観察した野鳥】オシドリ、マガモ、キジバト、アオサギ、カワセミ、コゲラ、アカゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ 19種
【チョウ類】イチモンジセセリ、オオチャバネセセリ、アゲハ(ミカン)、ナガサキアゲハ(ユズ)、スジグロシロチョウ、キタキチョウ、ウラギンシジミ、ゴイシシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、キタテハ、ルリタテハ、オオウラギンスジヒョウモン、メスグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、ツマグロヒョウモン、コミスジ、アカボシゴマダラ(エノキ)、ヒメウラナミジャノメ、ヒメジャノメ、ヒカゲチョウ、クロコノマチョウ 24種
【ガ類】ヒメクロホウジャク、キイロスズメ(ヤマノイモ) 2種
【トンボ目】オニヤンマ、ナツアカネ、ノシメトンボ、アキアカネ、シオカラトンボ 5種
【コウチュウ目】ジュンサイハムシ、、カミナリハムシの類(たぶん) 2種
【カメムシ目】アブラゼミ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、ヨコヅナサシガメ(エノキ)、オオホシカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ(クズ)、ササコフキツノアブラムシ(ササ) 7種
【クモ目】ジョロウグモ、ナガコガネグモ、ヤサアリグモ(ササ) 3種
 
 

2017年9月27日水曜日

2017.09.23 土曜観察会

曇り 参加者4名
大池の湖面は真っ赤になったヒシの葉に覆われてしまいました。これはジュンサイハムシの食害で葉が枯れてしまったためのようです。
ヒシの枯れた葉の上に、オレンジ色のジュンサイハムシの蛹が多数付いているのが見えました。

カケスの渡りが始まっているようで、雑木林の中で姿も声も多数確認できました。アカゲラも戻ってきたようです。カラの混群もできているようで、シジュウカラ、エナガ、コゲラ、メジロの群れが通っていきました。
秋になると南から北上してくるウラナミシジミが今年も見ることができるようになりました。
ナツアカネが顔まで赤くなっていました。
珍しいトビナナフシと出会えました。自分で見つけることができたので、ちょっと嬉しくなりました。
サトクダマキモドキがいました。
フキバッタは翅のないバッタです。
オオスズメバチが樹液をなめにきていました。冬を迎える前に巨大になった巣を維持するために活動が活発になるので、林の中を歩く時は周囲しなければなりません。
樹液のでているところにコクワガタもいました。
ヒダリマキマイマイを見るのは今シーズン初のような気がします。それにしても大きなヒダリマキマイマイでした。
谷津田、林の中と観察路でアカガエルを沢山みました。雨が降った後なので動きが活発なのでしょうか。
山芋のツルの途中にムカゴが膨らんでいました。ムカゴご飯は美味しいですね。
オスグロトモエがいました。羽根のともえ模様が特徴の大きなガです。

【観察した野鳥】
マガモ、キジバト、ゴイサギ。アオサギ、ダイサギ、クサシギ、ミサゴ、トビ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、アカゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ 25種+コジュケイ

2017年9月16日土曜日

2017.09.16 土曜観察会

曇り 参加者16名
 
日本野鳥の会茨城県の探鳥会を兼ねての土曜観察会です。気温が下がってきたので参加者が多くなりました。実りの秋で、今年は柿が大豊作のようです。

 池にはサギ類がエサを取りにきていました。渡りの途中のコガモが翼を休ませていました。池の水面を覆っているヒシがヒシハムシに食われ全体が赤く枯れ始めていました。

雑木林でカラの混群で出会うことができました。カラの混群に会うと秋を感じます。不思議なことに、3週間連続してウグイスを確認できませんでした。

アオモンイトトンボ

クロクモヒロズコガ
オオスズメバチが樹液をなめに来ていました。この時期はスズメバチの活動が活発になるの気をつけて歩かなければいけません。
ホオジロの若鳥がいました。
アキノノゲシ
キノコも沢山でてきました。
【観察した野鳥】
マガモ、コガモ(10)、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオタカ、ノスリ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ 21種+コジュケイ、ドバト

2017年9月10日日曜日

2017.09.10 月例観察会「ハチ」

 講師は、茨城県自然博物館の久松正樹さん。県博で開催中の企画展「昆虫大研究プロジェクト」の責任者であり、この日も、午後から「ヒアリ講演会」が行われるそうで、少し、早めに帰らなければなりませんでしたが、時間一杯、汗をかきながら、ありがとうございました。
 今日も、参加者が一杯(集計中)。
 集合場所で、クズの花にきていたアオスジハナバチを見てスタート。途中のニラの白い花にきていたのは、ヒメハラナガツチバチ、アカガネコハナバチ。ハギの花にもシロスジカタコハナバチなどもきていました。とはいっても、小さくてなかなか見分けは難しいですね。モンスズメバチ?

 大池の土手のところに仕掛けたあった竹筒には、いろいろなハチが巣を作っていました。エントツドロバチは、巣の入り口が煙突(えんとつ)のようで面白かったです。
 


 巣を割ってみると、中には、幼虫。エサとなるガの幼虫が一杯の区画もありました。





  巣からどうやって出ていくのか?奥から先に生まれているので、壁を破って出るのも大変?どうやら、入り口付近には、早く成虫になる♂、奥のほうに遅く成虫になる♀が産み付けられているようで、うまくできているようです。


 これは、ムモントックリバチ。トックリのような巣の中から、まだ白いさなぎがでてきました。


 これは、オオフタモンドロバチの巣?だったかな。ガの幼虫のなかに少し黄色めですが、透きとおった幼虫がいました。


 これはヤノトガリハナバチトバリハキリバチの仲間?

 講師の久松さんからは、アオスジハナバチ、ハラナガツチバチ(昆虫の幼虫に寄生)、アカガネコハナバチ、シロスジカタコハナバチ(腹にも花粉をつける)、エントツドロバチ(巣も)、ムモントックリバチ(巣も)、ヤノトガリハナバチトガリハキリバチ、モンスズメバチ(巣)、オオフタオビドロバチ(巣も)、キイロスズメバチ、クロスズメバチ、フタスジスズバチの巣など色々教えてもらったのですが、全部はとても無理でした。
 久松さんからのメールで修正しましたが、結構あっていたかな?
 みんなは、どの位、記憶に残っているでしょう?
 By yamasanae

 なお、写真(日付入り)、記録については、Sa-kさんから提供してもらいました。

久松さんからメールがありました。
9月10日観察会で見ることができたハチ
ドロバチ科
 エントツドロバチ,エントツドロバチの巣(煙突が出ていた巣)、オオフタオビドロバチ,オオフタオビドロバチの巣(きれいな仕切りがあった巣)、フタスジスズバチ,フタスジスズバチの巣(葉っぱが入っていた巣)、ムモントックリバチ,ムモントックリバチの巣と中に入った蛹、もしかするとフカイオオドロバチの巣(入口の栓がでこぼこしていたもの)
スズメバチ科
 モンスズメバチ、キイロスズメバチ、クロスズメバチ、キボシアシナガバチの巣
ツチバチ科
 ヒメハラナガツチバチ
アナバチ科
 コクロアナバチの蛹、コクロアナバチの巣、アメリカジガバチの巣(?だったので,持ち帰らせて頂きました。おそらくアメリカジガバチでしょう。竹筒につくるのは見たことがないので,親になるまで飼育します)
コハナバチ科
 アオスジハナバチ、シロスジカタコハナバチ(だと思う。小さかったので・・・)、コハナバチの一種、アカガネコハナバチ
ハキリバチ科
 ヤノトガリハナバチ(観察会では,トガリハキリバチと答えたかもしれない)、ツツハナバチ属のハチの巣(丸い蛹と花粉,幼虫のうんこが入っていた巣。ツツハナバチかマメコバチだと思うが,巣だけでは分からない) 
 
 

2017年9月9日土曜日

2017.09.09 夜の観察会

 夜の観察会の講師は、中原直子さん(日本直翅類学会員)。
 参加者はなんと50名以上。9月に再度アナウンスした効果のようです。

 この人数では、細かい説明はできません。みんなで、暗い野原で、虫捕り。ショウリョウバッタ、オンブバッタ、コバネイナゴ、クビキリギス、エンマコオロギ、ツユムシの仲間などなど。夢中でした。オオカマキリなども人気でしたね。

 子どもたちから、捕まえたバッタを自慢してもらい、捕まえた虫たちを逃がしてから、小川沿いを歩きます。大池を越えて、三角広場にまで。暗い道を歩くのも探検です。途中でも色々。
シロヒトリ
アオマツムシが脱皮していました
15㎜程あるヨコヅナツチカメムシ
ササキリ
笹の葉の上で眠っていたツマグロヒョウモン
 三角広場で、耳を澄ますと、ルルルルル・・・というカンタンの鳴き声。講師の中原さんは、7種の鳴き声を聞き分けていましたが、エンマコオロギなど数種が精一杯でした。

  このカンタンは夢ではなかったですね。楽しい時間をありがとうございました。
By yamasanae


9/13 講師の中原直子さんから、当日観察した生き物のリストが送付されてきました。

※S=鳴き声、A=目視成虫、N=目視幼虫、Y=目視若
●集合場所〜宍塚入り口
バッタ目アオマツムシ(S)、エンマコオロギ(S・A)、オカメコオロギ類(A)、ミツカドコオロギ(S)

●草むら
バッタ目:エンマコオロギ(S・N・A)、オカメコオロギ類(ハラオカメとモリオカメ?)(S・A)、クマスズムシ(A)、スズムシ(S)、カンタン(S・A)、カネタタキ(A)、ヤブキリ(A)、ハヤシノウマオイ(S・A)、クサキリ(A)、クビキリギス(N)、コバネイナゴ(A)、ショウリョウバッタ(A)、ショウリョウバッタモドキ(A)
カマキリ目:チョウセンカマキリ(A)、コカマキリ(A)
ゴキブリ目:モリチャバネゴキブリ(N)、ヤマトゴキブリ(N)
カメムシ目:ヨコヅナサシガメ(N)、ナガカメムシの仲間(A)、アオバハゴロモ(A)
コウチュウ目:セアカゴミムシ(A)、サビキコリ(A)、ハイイロゲンゴロウ(A)、マメハンミョウ(A)
その他節足動物:アメリカザリガニ(Y・A)
両生類:ツチガエル(Y)

●草むら〜大池
バッタ目:マダラカマドウマ(A)、エンマコオロギ(S・A)、オカメコオロギ類(S・A)、ミツカドコオロギ(S)、スズムシ(S)、カンタン(S)、アオマツムシ(S・A)、セスジツユムシ(S)、ハヤシノウマオイ(S)、クサキリ(S)、ツチイナゴ(N)、コバネイナゴ(A)
ゴキブリ目:モリチャバネゴキブリ(N)、ヤマトゴキブリ(N)
カメムシ目:ヨコヅナツチカメムシ(A)
コウチュウ目:オオオナガコメツキ(A)、センチコガネ(A)
チョウ目:キチョウ(A)
その他節足動物:オオゲジ
両生類:ニホンアカガエル(A)
爬虫類:ヒバカリ

●T字路クズ草原
バッタ目:エンマコオロギ(S・A)、オカメコオロギ類(S・A)、ミツカドコオロギ(S)、スズムシ(S)、カンタン(S)、アオマツムシ(S)、セスジツユムシ(S・A)、ハヤシノウマオイ(S・A)、カヤキリ(A)
チョウ目:ツマグロヒョウモン(A)
カメムシ目:シロヘリカメムシ(A)