2023年12月30日土曜日

2023.12.30 土曜観察会

 晴れ 参加者8名


今年最後の土曜観察会でした。

ゲンベイ山の斜面は、前週のさわやか隊とキャンエコが落ち葉掻きをしたのできれいになっていました。来春はスミレが咲き誇ることでしょう。

大池のはハシビロガモが1羽だけと、毎年8種類から9種類の数百羽のカモが越冬していたのですが、このようなカモが1羽しかいないことは初めてです。池の水位が低いのですが、他に何か問題があるのでしょうか。


谷津に向かう住宅のビワの花にメジロが蜜を吸いにやってきていました。


暖かくなったので、チョウが飛び始め、ムラサキシジミを6頭も見ることができました。


ウスタビガの繭が風に揺られていました。メスの繭らしく卵がついていました。


冬に見られるナミスジフユナミシャクを初めて見ました。


道路沿いの蓮田にタゲリがいました。

【観察した野鳥】
マガモ、ハシビロガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、タゲリ、トビ、コゲラ、アカゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、アカハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ 32種+ガビチョウ

2023年12月23日土曜日

2023.12.23 土曜観察会

 晴れ 参加者4名


 この冬一番の冷え込みで、最低気温が氷点下2℃近くになったので、日陰は霜が降りていて、水田の水溜りや大池には一部氷が張っていました。

大池のカモは例年になく少なくカモは3種類で14、5羽と先週よりも更に激減していました。先週、沢山いたマガモやオカヨシガモはどこにいってしまったのでしょう。

谷津の上にオオタカとノスリが出現しました。

林の中でアカゲラをよく見ることができました。


アシ原ではシジュウカラがアシの茎についているビワコカタカイガラモドキを食べていました。


林床にフユイチゴの実がなっていたので、酸っぱい実を食べました。

【観察した野鳥】
ハシビロガモ、コガモ、ミコアイサ、キジバト、ダイサギ、ミサゴ、トビ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、マヒワ、シメ、アオジ 32種+ドバト

2023年12月16日土曜日

2023.12.16 土曜観察会

 くもり  参加者11名


第3週は日本野鳥の会茨城県との合同探鳥会を兼ねた土曜観察会で、早朝の雨で濡れた里山の道を巡りました。

田んぼの学校の水田の案山子は、先日行われた案山子送りで片付けられていて、ちょっと寂しくなりました。

木々の葉が随分落ちて見通しが良くなって、木々の間を移動する野鳥が見やすくなってきました。

狩猟期間が始まったのですが、池のカモは例年の数分の一と少なくちょっと寂しい感じがしました。













よく見ると、オカヨシガモやマガモの間にこの池では珍しいミコアイサとトモエガモのオスを見ることができました。


池の縁の木が覆いかぶさっている下で動くものがいるので、よく見るとオオタカが狩ったカモの羽根を毟っているところでした。離れていたのでオオタカは人を木にせず、作業を続けていたので、参加者は珍しい光景をじっくり見ることができました。

冬の小鳥も増えてきたようで、アシ原でカシラダカやアオジ、林の中でアカゲラ、シロハラ、クロジ、シメなどを見ることできました。

カラの混群も林の中を活発に動き回っていました。


中でも、アカゲラは個体数が多く少なくとも3羽はいるようで、林の中で頻繁に見えるところにでてきました。

気温が高く推移しているので、キタテハ、ヤマトシジミなどのチョウやアキアカネ、コバネイナゴ、オオスズメバチなどがかつどうしていました。

【観察した野鳥】
オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、トモエガモ、コガモ、ホシハジロ、ミコアイサ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、トビ、オオタカ、コゲラ、アカゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、クロジ 41種+コジュケイ、ドバト

2023年12月10日日曜日

2023.12.10 月例観察会「樹木」

月例観察会「樹木」2023.12.10(晴れ)

参加者:子ども16人 大人21人       

講師:筑波大学生命環境系 教授 上條隆志さん

12月と言うのに里山の木々はまだ秋の名残り、晩秋の谷津田は美しい景色です。

森林学がご専門の上條隆志先生には、里山の木々がこれから迎える冬や春に備えてどのような準備をしているのかをテーマにレクチャーして頂きました。

この実はネズミ色で形がネズミの糞の形に似ているので「ネズミモチ」という。

一粒ずつ手のひらに乗せていただき色と形を観察しました。

中国からの移入種のため「トウネズミモチ」という。

見上げると大木の枝先いっぱいに豪快に実を付けた姿は圧巻です。


次は、常緑針葉樹のスギの実、来年春先に花粉を飛ばす準備はこれからで、沢山の雄花の実の膨らみ、まだ小さな小さな雌花、そして今年春の実を付けた丸い球果、その天辺から葉が伸びている。

杉の詳しい生態のお話に興味津々となりました。

その先には葉をすっかり落とした落葉樹のウワミズザクラ、小枝では来春伸びる木の芽が顔を出している。

葉も落とすが、実が付かない小さな枝も落とす珍しい木、枝を手元に引いて少し触ると「ポキン」と飛んで落ちた。

次はコナラの芽の観察、枝先で4枚の紅葉した葉がまだ落ちないでついておりその基部では来春延びる4個の木の芽が顔を出している。

木々はすっかり冬越しと来春の準備をしていました。

冬越しの観察の次は、里山の木の実や葉を「色」で分けてみようです。

見つけた木の実、葉の色と同じ色のシールを台紙に貼っていきます。

先生が準備してくださった丸いシールが子どもたちに手渡され、子どもたちはそれを持って木の実探しです。

小川沿いの木の実を見つけては楽しそうにシールを貼りました。

ヤブコウジ「赤」、マンリョウ「赤」、ヤブラン「黒」「紺」、アオキ「緑」「オレンジ」、ノブドウ「青」「水色」、カラスウリ「オレンジ」、ムラサキシキブ「紫」、ジャノヒゲ「青」、カラタチ「黄」、ガマズミ「赤」と、色とりどり沢山の実を見つけては盛り上がりました。

迎える寒い冬に向かって木々たちは何と美しい色で里山を飾ってくれているのでしょう。

大池に近づき、今度はコナラやクヌギの木の下でドングリ探しです。

きれいな形、穴が開いたもの、形が崩れたもの、色々集めました。皆で集めたドングリはとてもたくさんになりました。

その中から綺麗な1個を取り出し、割ります。

子葉で詰まった栄養たっぷりのドングリは生き物たちの貴重なエサなのです。

また、穴の空いたドングリは何故穴が開いているのだろう?

大きい穴もあるし、消えそうな小さな穴も見える、これはシギゾウムシが産卵のために開けた穴と幼虫が育って出た穴、ではシギゾウムシがまだいるかも知れない。

やや古いドングリを割ると白い幼虫が見えました。これから外に出て土の中に移動するシギゾウムシの幼虫です。

たかがドングリされどドングリ、驚くことばかりです。

大池のカモたちを見ながら土手を通って次はゲンベイヤマへと歩きました。

ここは紅葉がとても美しい場所です。

明るく開けたゲンベイヤマは夏には大きなヤマユリがあちこちで見られました。

今、ヤマユリは茎の先に茶色の実が乾燥して口を開いています。

先生は長い箸を使ってその中から種を1つそっと取り出しました。

5㎜ほどの小さな種が重なり合って入っています。

ヤマユリの種は、風の力で種が飛ばされるので、その時を待っているのです。

また箸を使って元の実に戻してやりました。優しい心遣いに子どもたちも心を打たれたことでしょう。

さて、里山の木の実と葉は何色が多かったでしょうか?

先生がシールで一杯になった紙のボードを高く持ち上げると、里山の木の実の色は「赤」が一番と分かり、歓声が上がりました。

その後は子どもたちからの質問タイムです。

竹は木なんですか?根の出たドングリは何年で大きくなりますか?などに答えて頂きました。

先生は今回の観察会で樹木にも動きがある、そんな姿を観察して同じ命として見て欲しいとメッセージを頂きました。

分かりやすい解説と手に取っての数々の体験に先生の気持ちが充分伝わりました。

お忙しい中、子どもたちが心躍る楽しい時間を有難うございました。感謝申し上げます。

文・写真:Tanoue

2023年12月9日土曜日

2023.12.09 土曜観察会

晴れ 参加者5名

 いい天気の里山では、アカゲラが2羽、縄張りを争っているのか、ときどき、もつれ合っていました。


 Abさんが、動かないので心配していたアオサギでしょうか、アオサギの若が、宍塚米の田んぼ辺りで、なにやらえさ取り。元気そうでした。


 大池のカモはやや増えたようですが、相変わらず、4種。


 シジュウカラ、コゲラなど、小鳥も目立つようになりました。

  

 猛禽は、久しぶりにハイタカが姿を見せてくれました。


 クロスジフユエダシャクは相変わらず、良く飛んでいましたが、チョウたちは余り飛びませんでした。

 里地の蓮田には、相変わらず、タゲリが1羽。

By yamasanae



【野鳥】オカヨシガモ、マガモ、ハシビロガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、タゲリ、ハイタカ、コゲラ、アカゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、ジョウビタキ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、カシラダカ、アオジ 27種+ガビチョウ(ルリビタキらしき声もしたようです。)

【チョウ目・チョウ類】モンキチョウ、ヤマトシジミ、キタテハ、【チョウ目・ガ類】クロスジフユエダシャク、【カメムシ目】クヌギカメムシ♀・卵塊、ヨコヅナサシガメ・越冬幼虫、【トンボ目】アキアカネ

追記 ハラビロカマキリ褐色型がビワに、まだついていました。

Kuroさん追加 【野鳥】コジュケイ、【バッタ目】コバネイナゴ



2023年12月3日日曜日

2023.12.02 土曜観察会

晴れ 参加者3名

 車のフロントグラスに霜が降りる寒い朝でしたが、いい天気。宍塚の木々は、さらに、葉を落したようで、小鳥たちも良く見えるようになってきました。

 スタート直後、モズの早贄は、ニホンカナヘビでした。(写真は失敗して、Sa-kさんの写真)



 里山までの道々、先週見たアカボシゴマダラの幼虫は、同じ場所に居ました。トウネズミモチの実は、食べ頃になってきました。ガの幼虫(マエジロマダラメイガの集合巣?)が作った巣が見えました。高いところにあるので、確認しないままになっています。

  

 11/4に見たヌルデノミミフシが枯れたものでしょうか。(2枚目は11/4の状態)
  

 ゲンベーヤマでは、先週は、少なかったクロスジフユエダシャクが、乱舞していました。

 イラガの繭やチョウセンカマキリの卵鞘も目立つようになりました。
  

 ビワの花、マンリョウの実など。黒くつやつやに光っていたヤブランの実の写真は失敗。
  

 このところ、毎回のように会えるホソミイトトンボ(越冬型、♂)。逆にホソミオツネントンボが見つかりません。暖地性のホソミイトトンボが北上してきたのは分かるとしても、ホソミオツネントンボの分布は、全国だったはずなので、不思議です。(写真は、きたきつねさん。)

 先週確認できなかったクヌギカメムシの類が、今日も、コナラで産卵行動をしていたので、思い切って捕まえて、気門を確認。気門が黒くなっている(写真をクリックして、大きくすると良く見えます)ので、クヌギカメムシと確認できました。
 

  卵塊もじっくり観察しました。ゼリー状の物質に覆われていて、この中で、白く毛みたいに見える呼吸管で呼吸を確保。さらに、3齢幼虫になるまで、このゼリー状物質を食べているそうです。(産総研:クヌギカメムシの共生細菌入り卵塊ゼリーの機能を解明参照)
 

 鳥たちは、カモたちは少なかったですが、それなり。アカゲラに会えました。里地の蓮田に、クサシギ、タゲリなどがいたそうです。
By yamasanae


観察した野鳥】・・きたきつねさんデータ
オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、タゲリ、クサシギ、コゲラ、アカゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ 34種+コジュケイ

【チョウ目】ヤマトシジミ、キタテハ、ゴマダラ・幼虫、アカボシゴマダラ・幼虫、クロスジフユエダシャク、イラガ・繭
【カマキリ目】チョウセンカマキリ・卵鞘、コカマキリ・卵鞘、オオカマキリ・卵鞘、【トンボ目】ナツアカネ、アキアカネ、ホソミイトトンボ、【カメムシ目】ヨコヅナサシガメ・幼虫、クヌギカメムシ(♀、卵塊)
【植物】トウネズミモチ・(実、マエジロマダラメイガの集合巣?)、モチノキ・実、ウメモドキ・実、マンリョウ・実、ヤブラン実、カラスウリ・実、ビワ、ヌルデノミミフシ=ゴバイシ(五倍子)?