2023年2月25日土曜日

2023.02.25 土曜観察会

濃霧⇒晴れ 参加者10名

 朝は、雨上がりで、風もなく、晴れて気温が下がるという条件が揃って濃霧でしたが、日が昇るにつれて、いい天気になりました。霧のなごりか、梅林に差す日が屈折していたようです(Sa-kさんの写真)。


 ニホンアカガエル卵塊は、また増えていて、新鮮な卵塊が見られました。


 このところ、探していた早咲きのタチツボスミレを、ようやく見つけることができました。


 大池のカモは、減ってきていますが、まだそれなりの数と種数でした。林の中では、エナガなどの混群が、目の前をよぎっていきました。


 気温も上がってきたのですが、チョウは、日差しの中で翅をひろげていたテングチョウしか見つけられませんでした。ギシギシで、コガタルリハムシ(Sa-kさんの写真)が発生していました。

  
By yamasanae

 
【野鳥】オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、キンクロハジロ、カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、バン、オオバン、タシギ、トビ、オオタカ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ 35種+コジュケイ
 きたきつねさんから追加 コゲラ、シロハラ
【植物】タチツボスミレ、ウメ、ナズナ、タネツケバナ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ノボロギク、コハコベ、【チョウ】テングチョウ、オオミドリシジミ・卵、【甲虫】コガタルリハムシ・ギシギシで、【両生類】ニホンアカガエル・卵塊



2023年2月18日土曜日

2023.02.18 土曜観察会

 晴れ 参加者23名


第三週の土曜観察会は日本野鳥の会茨城県との共催の探鳥会を兼ねた観察会です。参加者が多いので、狭い池沿いの道は長い列になります。

日増しに日差しが強くなっているのを感じるようになってきました。

堤防下のアシ原は刈払が進んでいました。火入れをしたほうが良いのでしょうが、場所が狭いので防火を考えると無理なようです。


アカガエルの卵塊は随分多くなりました。池のカモは8種類で、トモエガモはいなくなりました。



オオタカが腰の白い羽根を広げてメスに対して飛びながらディスプレーしていました。縄張りに入ったノ
スリにオオタカが攻撃するのを全員で見ることができました。


近くの蓮田をのぞくとタシギが隠れていました。

【観察した野鳥】オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、カイツブリ、キジバト、ダイサギ、オオバン、タシギ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ 38+コジュケイ、バト

2023年2月12日日曜日

2023.02.11 土曜観察会

晴れ 参加者5名

 雪を降らせた低気圧が通過して、いい天気。太陽の光が強くて、田んぼから白いもやが立っていました。


 今季初となるニホンアカガエルの卵塊を二つ見つけました。大池のカモはやや少な目。



 シロフフユエダシャク♂、ゴマダラチョウ越冬幼虫、オオカマキリやチョウセンカマキリの卵鞘も見つけました。

 フユシャクと呼ばれる蛾は、冬に活動するシャクガ科の仲間の総称で、フユシャク亜科(14種),エダシャク亜科(15種),ナミシャク亜科(14種)が知られているそうです。お馴染みのクロスジフユエダシャクは昼行性ですが、シロフフユエダシャクは、夜行性。すぐそばで写真を撮っても全く動きませんでした。

 お目当てのタチツボスミレ、ホソミオツネントンボなどはみかりませんでしたが、春の野草も目立ってきてもう春がそこまで。

By yamasanae


【野鳥】オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、カイツブリ、キジバト、オオバン、タシギ、ミサゴ、ノスリ、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カシラダカ、アオジ 29種+コジュケイ

【昆虫】ゴマダラチョウ越冬幼虫、ジャコウアゲハ蛹、シロフフユエダシャク♂、オオカマキリ卵鞘、チョウセンカマキリ卵鞘

【植物】オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ノボロギク、ホトケノザ、タネツケバナの類



2023年2月5日日曜日

2023.2.5「江戸時代のくらし」月例観察会

2023.2.5(日)晴れ 月例観察会「江戸時代のくらし」

参加者:子ども20名 大人27名   

講師:土浦市立博物館 木塚久仁子さん


江戸時代の歴史や生活について研究しておられる木塚久仁子先生に宍塚の集落を江戸時代に戻って案内していだきました。

今回は公民館に集合しました。

室内で、先生から、今日の見学場所とルートのわかる大きな地図の説明をしていただいたあと、次江戸時代に使われていた硬貨「寛永通宝」1文銭の登場です。

今とは違う貨幣価値を分かりやすく説明して頂き江戸時代にタイムスリップした感覚です。

そして、お寺や民家の訪問時は、挨拶、大声で会話をしないなどのマナーもしっかり教えて頂きました。




はじめに鹿島神社の奥の塀まで歩いて前方をみました。

水田の遥か向こうに見える土手、土手の向こうは桜川、更に向こう岸にまで視線を移したところ、そこには、土浦に1軒となった醤油会社 柴沼醤油の建物がみえました。

江戸時代、川は船で荷物を運ぶ道路のようなもの、荷物を積んだり降ろしたりする河岸(川の駅)もあり、宍塚から土浦や江戸へと船で荷物が運ばれました。

醤油も桜川から様々な町へと運ばれたのだと思われます。

鹿島神社は般若寺の鬼門の位置に置かれ寺の鎮守社でした。

江戸時代の村の人々の楽しみは何だったのだろう、その記録が社の片隅の「二十三夜」の石碑に刻まれています。当時暦は太陰暦でした。月の形による暦です。

ここでは二十三夜を楽しみにして仲間(講)が集まり夜更けまで飲み食いして語り合っていたことが想像できます。


次は般若寺へ。

拝殿で参拝していると住職さんが全員を本堂に招きいれてくれました。

江戸時代よりもっと古い鎌倉時代の釈迦如来立像や、高僧の忍性さんの活躍、五重塔のあった大寺院であったこと、国指定重要文化財の梵鐘、江戸時代に鍼灸師として活躍した三嶋検校による復興など、歴史のある寺という事が紹介されました。

本堂の欄間は橋の欄干をイメージした造形で火災から寺を守る意味が込められているとのことです。次に刻字の明瞭な梵鐘を見学しました。

鎌倉大仏を造った丹治久友の名前が刻まれています。

源海上人が元の襲来から国を守るため戦勝祈願に作られたと推定されている梵鐘です。

般若寺門前の大きな「馬頭観世音」の石碑もみました。江戸時代、馬は農耕、運搬などで大切な存在で、1869年の宍塚村の人口は422名、戸数は64に対し、馬は36頭いたそうです。現在(2023年)の人口は789人、戸数は332、馬は0頭で、当時は馬が無くてはならない生活で馬が大切に扱われました。

石碑の文字は土浦藩の学者、沼尻墨僊の直筆、裏には俳句が刻まれ、沼尻墨僊の塾には宍塚村から当時5名が通っていたことが分かっています。

俳句の石碑のある墓地も通りましたが、この地域は学問、文学などへの意識が高かったことがわかります。




いよいよ大きな屋根の民家、佐野友雄さんのお宅です。

以前は湿り気が多い土地に家があったので、150年前にこの地に引っ越したその家は、2009年の竜巻被害までは立派な茅葺屋根でした。

リフォームされましたが屋根の厚みを再現し、昔のそのままの「煙だし」も残されています。

「煙だし」の屋根の役割は、当時養蚕が盛んで蚕のために室内で火を燃やしました。

煙が室内に籠らないよう屋根から抜けていくよう作られた煙突のようなものです。

明治時代の建築物をそのまま残しつつ現代風にリフォームされたお宅はとても風格が感じられます。

同じ敷地の木倉も当時のままで、釘1本使わない工法とのことです。

この地域は鬼怒川が作った微高地で養蚕と稲作が盛ん、しかも近くの里山の樹木にも恵まれ当時の集落の豊かな生活が想像できます。

江戸時代、土浦に住む殿様がこの地から江戸に住む奥様へ送っていたものが「宍塚いも」であったことが記録にあります。

野菜なども種々生産された他、この村には酒屋5軒、質屋1軒、藍屋4軒の記録があり、城下町土浦の武士や町民の生活を支えていたことがわかります。


このように、聞いただけでは難しい江戸時代の生活を、クイズも交えたフリップと実物を見て触って聞いて体験する工夫が随所に仕掛けられた素晴らしい観察会でした。

沢山の準備と長年の経験により、江戸時代のくらしが手に取るように理解でき、子どもたちも先生の話にのめり込んでとても楽しい時間でした。

大人も素晴らしい学習をさせて頂きました。本当にありがとうございました。


文:Tanoue、写真:Nishikawa


2023年2月4日土曜日

2023.02.04 土曜観察会

 晴れ 参加者4名


気温が11度まで上がり、風もなかったので快適な観察会になりました。

オオイヌノフグリやホトケノザなどの花が咲き始めていました。アカガエルの産卵はまだのようです。

ツグミの仲間やヒヨドリなどが集まっていた、ヌルデやネズミモチ、ウメモドキの実が食べられて無くなってしまいました。


大池のカモは先週減ってしまいましたが、またもとの1000羽くらいに戻っていました。トモエガモは3羽確認できました。


五斗蒔谷津にはタヌキの日向ぼっこ場があります。運がいいとタヌキが寝ているところに出会えるかもしれません。

【観察した野鳥】オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、トモエガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、キジバト、ダイサギ、オオバン、ハイタカ、コゲラ、アカゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ 34種+ガビチョウ