2022年11月26日土曜日

2022.11.26 土曜観察会

 くもり  参加者 2名

 雨模様だったので参加者は2名でした。途中で雨がぱらつき始めたので、帰ろうかと思いましたが、雨が病んだので最後まで回ることができました。

里山は紅葉が進み、降り積もっている落ち葉が増えてきていました。

先週まで池にいたトモエガモは抜けてしまったようでした。カモ類は、狩猟期間に入って数が落ち着いてきたようです。

ツグミの飛来が遅いと思っていましたが、ようやく初認できました。まだ渡ってきたばかりのようで、電線の上にいました。林の中でシロハラらしい声も聞くことができました。

農家の庭に、冬の鳥や昆虫の重要な蜜源のビワの花が咲いていました。

【観察した野鳥】
オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、キジバト、オオバン、ノスリ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、シロハラ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ 33

2022年11月19日土曜日

2022.11.19 土曜観察会

 晴れ  参加者 12

ドングリの落ちる音を聞きながらコースを巡りました。まだそれほど黄葉が進んでいないので、木々には葉がいっぱい残っていました。

冬鳥まだそれほど多くないけれど色々な声が聞こえていました。池のカモは10種類になっていて、トモエガモが10羽以上残っていました。里山のドングリが豊作なのでドングリ好きのトモエガモが越冬して欲しいものです。

今シーズン初のモズのハヤニエはコカマキリでちょっと珍しいと思いました。


民家のミツマタにワタフキカイガラムシ(別名イセリアカイガラムシ)の卵嚢がありました。

【観察した野鳥】
キジ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、トモエガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、キジバト、アオサギ、オオバン、トビ、ノスリ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ 39種+コジュケイ、ガビチョウ

2022年11月13日日曜日

2022.11.13「苔(コケ)」月例観察会

2022.11.13(日)曇り 月例観察会「苔(コケ)」 参加者:子ども14人 大人20人。

講師:ミュージアムパーク茨城県自然博物館 鵜沢美穂子さん

里山の木々も赤や黄色に色づき始め谷津田を舞う落ち葉吹雪が美しい季節となりました。

今日は地面に一番近い所で静かに生きる「コケ」について、コケとはどういう生き物なのか、種類など長年研究を続けておられる鵜沢美穂子先生を講師に迎え教えて頂きました。

先生は博物館の「コケ」観察イベントを年間通して開催したり、日本中のコケの研究を続け2021年秋~冬は「こけティッシュ 苔ニューワールド!-地球を包むミクロの森-」の企画展を担当されたり、図書「あなたのあしもとコケの森」も出版されています。


コケは植物の仲間で、細胞に葉緑体があり光合成をして自分で養分を作り出します。

しかし、他の植物と違い、水分や養分を運ぶ道管・師管が無く、胞子で増えるという特徴があります。

水分がなくなると枯れたようになるが水をかけると元の姿に戻る不思議な生き物です。日本には1900種、世界には2万種あるとの事です。

「コケ」は「蘚類」「苔類」「ツノゴケ類」の3つに分類されます。一番多いのが「蘚類」、次が「苔類」最も少ないのが「ツノゴケ類」です。

今日はルーペ、コケ分類表、コケを貼るテープ、水を入れたスプレーをご準備頂き子どもたちが楽しく学習できる準備をして下さいました。ワクワクしながら里山へと出発です。


山道の途中、コナラの大木の周辺の地面の観察から始めました。

最初に見つけたのは「コツボゴケ」、蘚類で大きくて丸い葉があり、もじゃモジャとした根のようなものは仮根といいます。

「ハイゴケ」は枝分かれしながら地面を這うように広がっています。子どもたちはコナラの幹の根元に貼り付いている苔を次々と見つけては先生に届けます。

「ツヤゴケの仲間」「コカヤゴケ」「キャラボクゴケ」「ハリガネゴケ」「ツクシナギゴケドキ」と同定されました。胞子嚢があるかどうかルーペでよく観察するよう助言がありました。

子供たちはコケを見つけては「これは何ですか?」と、先生に質問攻めです。山道の斜面の乾燥地では「ツチノウエノタマゴケ」「ギンゴケ」、更に日当たりのよい乾燥地では葉が丸まって乾燥した「センボンゴケの仲間」も見つけました。

大池入口の日陰、地面や朽ち木では「アオギヌゴケの仲間」「タチヒダゴケ」帽子をかぶったような胞子もあります。

池に面した藪の土手には「ツチノウエノカタゴケ」「ナミガタタチゴケ」、小川沿いの土手には赤緑色した「アカイチイゴケ」を見つけスプレーで水を掛け赤色を詳しく観察しました。

その他、「イワイトゴケの仲間」「ホウオウゴケの仲間」も観察しました。


次は、稲刈りも終わり穂架がけされた谷津田沿いを下りて株の残った田んぼの土の苔です。

世界一小さいと言われる「カゲロウゴケ」、卵型をした黄緑色の小さな丸い胞子嚢、見つけた時は感動です。もう一つ小さな「アゼゴケ」、こちらは細い柄の先に胞子嚢を持っています。

水が引いた田んぼの土にかすかに生きる小さなコケをルーペで堪能しました。


そして最後は道端の土手に広く分布した「ゼニゴケ」、雄株と雌株の形の違い、胞子を持った雌の胞子嚢、雨で精子が飛び受精する事や、おわん型の杯状体に入っている小さな無性芽も観察しクローンでも増えることができるコケであることを教わりました。

コケをよく観察すると乾燥した道端、水分の多い土、樹木の幹、土手、草原、畑や田んぼ等、あらゆる所に多様なコケが生息していることに気付かされ、姿や形も様々で個性豊かにこの地球に生きている生き物でした。

先生は事前の下見も熱心にして頂き、今日の観察会に備えてくださり、お陰で子どもたちはコケ観察に夢中になり、質問が絶えませんでした。

楽しいコケの観察会をして下さり誠に有難うございました。


文:Tanoue、写真:Nishikawa

 



2022年11月12日土曜日

2022.11.12 土曜観察会

晴れ 参加者5名(里山体験プログラムのIさん含め)

 いい天気でした。大池のカモたちもだいぶ増えていますが、来たばかりのマガモはまだ落ち着かない様子でした。その中に、エクリプスの姿が多く見られたのですが、エクリプスの本来の意味は、日食、月食の「食」を意味して、姿を消すだったとは、初めて知りました。確かに、カモ類の♂は、目立たないように、夏頃には♀と似た姿となり、冬に向けて鮮やかな羽衣となるのですが、衣替えとの説明も納得です。


 鳥たちは、いつものシメの木に、シメも見ることができました。混群も飛び回って、もうすぐ、冬ですね。


 さて、初めて見かけたのは、柑橘類の大害虫、イセリヤカイガラムシ。天敵のベダリアテントウの導入で、激減し、ほとんど姿をみることがなくなっているようです。ミツマタの枝についていました。


 この夏に、梅の木で、大発生していたアカホシテントウ。これも、タマカタカイガラムシの天敵になるのですが、まだ、成虫を見ることができました。(写真は、Sさん)


 このほか、カラスウリの実、イイギリの実などが目につきました。

  

 途中、ゴマダラチョウやアカボシゴマダラの幼虫を探したり、クワコの繭を観察したり、オニグルミでトサカフサメイガの幼虫を見たりで、今日も、やや時間オーバー。
yamasanae



【野鳥】オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、クサシギ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、スズメ、セグロセキレイ、シメ、ホオジロ 22種+コジュケイ
【植物】トウネズミモチ・実、アカネ・実、イボタノキ・実、カラスウリ・実、イイギリ・実、キチジョウソウ
【チョウ目】チャバネセセリ、モンシロチョウ、キタキチョウ、モンキチョウ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、ゴマダラチョウ・幼虫、アカボシゴマダラ・幼虫(特定外来生物)、トサカフサメイガ・幼虫、クワコ・繭
   
(アカボシゴマダラ、ゴマダラチョウの幼虫の写真はSさん)
【その他昆虫】ヨコヅナサシガメ・幼虫、アカホシテントウ、タマカタカイガラムシ、イセリヤカイガラムシ、ナツアカネ、アキアカネ、アオマツムシ、コバネイナゴ
【クモ】ジョロウグモ、シロカネイソウロウグモ、マミジロハエトリ♀


2022年11月5日土曜日

2022.11.05 土曜観察会

 くもり 参加者4名


里山は紅葉が始まっていて、初冬の感じになってきました。オレンジ色のカラスウリが目立ちます。

今年はドングリの当たり年で、道にはドングリがたくさん落ちていました。雑木林の道を歩くと時折ドングリが落ちる音が聞こえたり、落ちてきたドングリが体に当たることがありました。


池にはマガモを中心にカモ類が増えてきていて、オシドリやトモエガモが入っていました。例年、オシドリとトモエガモは一休みして越冬地に向かうようです。


いつもは見ていない桑の木の葉に野生の蚕のクワゴの繭がいくつもついていました。今シーズンは、毎年クワゴが見られている桑の木で見られていなかったので心配していましたが、こちらに移ったのでしょう。


【観察した野鳥】
オシドリ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、トモエガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、キジバト、オオバン、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、アオジ 29種+コジュケイ、ガビチョウ