2022年6月25日土曜日

2022.06.25 土曜観察会

 晴れ 参加者2名

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暑さが厳しいので参加者が少なくなってしましました。出発する頃に30度を越えていました。

5月末にカイツブリの巣を見つけたので、雛を探していましたが、ずいぶん大きくなった幼鳥がいました。

今週も沢山の生き物を見ることができました。

ウラナミアカシジミ

ミズイロオナガシジミがいました。翅の黒い斑の形がちょっと違った感じですが、変異はあるようです。

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ヒメコウゾの実が熟していた。美味しそうですが、騙されて食べると途中から嫌な味に変わるので、ウエーとなります。

【観察した野鳥】

キジ、カイツブリ、カワウ、ダイサギ、チュウサギ、ホトトギス、オオタカ、サシバ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ、ホオジロ 20種+コジュケイ、ガビチョウ

2022年6月18日土曜日

2022.06.18 土曜観察会

 くもり 参加者6名

昨年までは、アメリカザリガニの食害で、水草が全く無くなってしましたが、今年は、ザリガニが少なくなったのかヒシが水面を覆っていました。蓮の葉もところどころに見られました。。

写真は撮れませんでしたがミヤマカラスアゲハを見ることができました。ミヤマカラスアゲハは久しぶりに見られたようです。

ホタルのシーズンなので陸生のホタルを見ることができました。陸生ホタルの成虫は光ることはなく、幼虫が光ります。

クロマドホタル

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オバボタル

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ウマノスズグサにジャコウアゲハの終齢幼虫がいました。

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スジグロシロチョウ

【観察した野鳥】
キジ、カルガモ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、ホトトギス、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ 21種+コジュケイ、ガビチョウ


2022年6月12日日曜日

月例観察会「昆虫」2022.6.12

講師:今野浩太郎さん(農研機構 生物機能利用研究部門)

参加者:子ども19名、大人22名(申込総数113名)


栗の木の下で。

オトシブミというのは、落とした手紙っていう意味だよ。オトシブミは葉をくるくると巻いてその中に卵を産み付ける。

葉を巻いていると隠れているので他の虫に食べられにくいという良い点があります。それに巻いてあると葉が柔らかくなって食べやすくなるという良い点もあります。

栗の葉の付け根を太らせて丸いこぶになっています。この中にクリタマバチの幼虫がいて、丸いこぶは幼虫の餌にもなるし、身を守るしくみにもなっています。

今から70年くらい前、中国から栗の木を持ってきたら、日本中の栗の木がこぶだらけになって栗が食べられなくなったことがあります。中国にこのクリタマバチの天敵がいるはずだということで、探したところ、ハチ(チュウゴクオナガコバチ)がいることがわかり、つくば市の研究所で放したところ2.3年位で全国に広がって、今は美味しい栗が食べられるようになったという話です。

先生は、カッターでこぶを切って幼虫を見せてくれました。


アカメガシワの幼木の前で。

アリとアカメガシワの関係、「この葉っぱ見て何か気づくことない?」「アリがいる。」「どうしてアリがいるの?」葉っぱの上に蜜が出るところがあります。

アリはその蜜を吸いに来ています。

植物は、密を提供する代わりにアリに何かしてもらいます。アリがいないと、芋虫が来て葉っぱを食べてしまいます。アリは蜜も吸うけど芋虫も食べてくれる。

アリは蜜も吸うけど肉食なんだよ。植物と動物が互いに助け合って生きている。


オニグルミの木の下で。

オニグルミの葉には毒があり、その毒で自分の身を守ろうとしています。

しかし、その毒の葉を平気で食べる虫が現れました。それがクルミハムシです。毒に強くなっているばかりでなく、毒を体にため込んで、他の虫に食べられないようにしています。

他の虫は、クルミハムシがまずくて食べられません。3週間前くらいはたくさんいましたが、最後の一匹になってしまいました。

今野先生は、その最後の一匹を使って実験をして見せました。

クルミハムシ(幼虫)の身体の一部を紙で刺激すると、身体から黄色い汁を出してきました。「これが毒です」と。成虫はとてもつやつやと目立つ色をしていますが、目立っても他の虫に食べられる心配が無いから大発生していきます。



果樹園の梅の木にいたのはカイガラムシとアカホシテントウです。

カイガラムシはアブラムシの仲間です。梅の木の汁を吸って大発生し梅の木が枯れることもある。

そのカイガラムシの天敵がアカホシテントウです。テントウムシがいるから、カイガラムシの大発生を抑えてくれる。このカイガラムシの名前は、タマカタカイガラムシで玉のように固いです。

毒を持っている虫は集まっていた方が得なことがある。天敵が一匹食べて毒だとわかれば、その他は食べられずに済むから。


大型のモモスズメ(スズメガの仲間)、幼虫は、梅や桃を食べている。

神経を一回動かすと羽を100回動かせる。2千万年位前に出てきて進化してきた。最新型の戦闘機のようなもの。

「この虫が逃げないのはなぜか?」と先生は、掌に載せて質問をした。

身体が冷えていて急に飛ぼうとしても飛べない。2,3分ぶるぶるして体を温めてから飛ぶ。口からストローを出して飛びながら蜜を吸うことができる。周りに集まった子供たちが夢中で眺めている。

このガは触角が大事で重たい。触角の根元がどういうふうに引っ張られているかによって自分が止まっているか動いているかわかる。触角を切っちゃうと動いているか止まっているかわからなくなって飛べなくなっちゃう。切った触角を接着剤でくっつけるとまた飛べるようになる。そういう意味でも最新型の戦闘機だよ。



最後は大池の土手でウマノスズクサとジャコウアゲハの関係です。

先生はウマノスズクサの葉を手に取り「この葉の匂いかいでみて。」

子供たちは「うわ!くさい!」と連発。

この植物はアリストロキア酸という毒を持っている。毒が強いので、ほとんどの虫はこの葉を食べる事ができない。

ジャコウアゲハの幼虫は、ウマノスズクサを食べる。

ジャコウアゲハの体は毒でいっぱいだから、鳥は絶対たべない。

あまり毒を持っていないクロアゲハ・オナガアゲハ・カラスアゲハなどは、このジャコウアゲハの真似をしているんじゃないかと言われている。

ウマノスズクサという植物は、毒を作って身を守ろうと思ったけど、毒に平気になっちゃって、毒を食べて身を守る虫(ジャコウアゲハ)が出てきて、植物の方は丸坊主になっちゃうことが起きている。

ジャコウアゲハの触角にはアンテナが付いていて、ウマノスズクサの匂いをキャッチして遠いところからも飛んでくる。



今回は植物の毒をうまく利用して生きる昆虫たちに焦点を当ててご紹介頂きました。

昆虫の不思議な生態を知り尽くされ興味をそそるお話の数々に魅了され、いつの間にか2時間半が過ぎました。

先生は、今日の観察会の為に2回も下見をしてくださり準備をして下さいました。心よりお礼申し上げます。

                           

(文・写真:環境教育部会 Tanoue)


2022年6月11日土曜日

2022.06.11 土曜観察会

 くもり 参加者 8名

この時期は生き物が一気に増えてくるので、見るものが多くて立ち止まるので時間がどんどん過ぎてしまい、今週も予定時間をオーバーしてしまいました。

シュレーゲルアオガエルの幼生が水からでてきていました。シュレーゲルアオガエルはこの時期をはずすとなかなか見ることができなくなります。

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アカガエルの幼生は非常に多く歩くたびに足元から飛び出していました。

クリの木にゴマダラオトシブミの揺籃がありました。

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シナノヤハズハエトリ

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日本で一番大きいカメノコテントウが蛹からでてきていました。

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クリの花の蜜を吸いにミドリシジミがきていました。

【観察した野鳥】
カルガモ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、ホトトギス、サシバ、コゲラ、モズ、メジロ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ、ホオジロ 19種+コジュケイ


2022年6月4日土曜日

2022.06.04 土曜観察会

 晴れ 参加者7名

久しぶりにカラリと晴れの土曜観察会でした。

谷津の上をホトトギスが鳴きながら飛んだり、森の奥でサシバが「天気エー」と鳴いていました。

堤防下のアシ原ではオオヨシキリが鳴き始めました。

蝶やトンボなどの昆虫が沢山見ることができて、いろいろなところで立ち止まってしまうので予定時間を1時間も越えてしまいました。


会の果樹園のウメの木にアカボシテントウが大発生していました。ウメにつく
タマカタカイガラムシが沢山発生したのが原因のようです。

アカボシテントウの蛹も沢山あって、羽化も見ることができました。

クリの木は花が咲いていろいろな虫が集まっていました。

アカシジミ

イチモンジチョウ

ベニカミキリ

オオホシカメムシ

イチモンジチョウに似たアサマイチモンジも見ることができました。

あぁ楽しかった!

【観察した野鳥】
キジ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、ホトトギス、オオタカ、サシバ、コゲラ、ハシボソガラス、ハブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、ムクドリ、キビタキ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ 24種+コジュケイ、ガビチョウ