2007年12月2日日曜日

月例観察会「土壌」


2007.12.2「土壌」観察会


  • 竹林は春になるとたくさんのみずみずしい竹の子をいっきに大量に成長させます。
  • 竹林の土壌の水分はどうなっているだろうの疑問から今回の観察会を行うことになりました。
  • 雑木林、竹林、土壌水分はみな同じなのだろうか。土壌の水分について実際に計測を通して筑波大の田村憲司先生から教えていただきました。

データタイトル:観察路の崖で -(152 KB)
  • 観察路の崖が最初の観察地点になりました。
  • 崖の上層部の土を手に取るとふかふか、さまざまな生き物が関わって作られた土壌であることが分かります。
  • これがA層、更に上の落ち葉、枯れ枝等未分解の層と合わせて「表土」と呼ぶのだそうです。
名前: hana [2008/01/27,00:56:07] No.111

データタイトル:あっと驚く結果 -(121 KB)
  • 竹林と雑木林の土壌の違い 
  • 次は孟宗竹林とその近くのの雑木林が観察の場です。
  • 両方の土壌の水分を水分計で測定しました。
  • 竹林は19、雑木林は22でした。
  • これまでの調査結果をグラフで示してくださいました。かなりな大雨のあとでも竹林の土壌水分が高くなることはなく、雑木林の水分含有とは大きな違いが一目で分かりました。
  • そしてもっと驚いたことは、土壌の団粒構造の比較でした。団粒構造の発達が雑木林ではよく、孟宗竹林では土壌の団粒化率が大変低いことが分かりました。
  • これは竹林の土壌は水分を貯留させる能力が低いことを表しているそうです。
名前: hana [2008/01/27,01:03:04] No.112

データタイトル:竹林と雑木林土壌、含まれる水分の違い -(140 KB)
  • 土壌観察会の講師、筑波大学田村憲司先生はこれまで各地で笹林の土壌調査をされてきたそうですが、笹が生える場所の表土はこのようになるはなく、豊かな土壌環境が広がっているそうです。
  • 江戸時代日本に渡った孟宗竹、本来なら土壌を育てるさまざまな生き物と共にあったと想像しますが、竹だけが日本に持ち込まれたことから、団粒構造を作り出す生き物との共存関係が築けないのでしょうか。
  • 全く異なる理由によるのでしょうか。また疑問が膨らみました。
  • いつかマダケの土壌も調べていただきたいと考えています。
名前: hana [2008/01/27,01:07:08] No.113

データタイトル:泥団子ー最高の土 -(164 KB)
  • 最後に田んぼ塾近くの休耕地で、検土棒を差し込み、1メートル位の深さの土壌を引き抜き観察しました。
  • 黒っぽい、粘り気のある土に、試薬ジビリジルをかけると、赤く変色、還元土壌であることが証明されました。
  • この層はグライ層と呼ばれるもので、地下水位が高い場所の土壌である証拠だそうです。
  • 今回参加の子ども達、遊び探しの名人。
  • 竹林でも先生の難しい話の時は竹の枯葉を山と積んで遊び、でもその合間には色鉛筆で土の色をワークシートに書き込んでいました。
  • 休耕地では検土棒に体重をかけ、泥取り。グライ層の泥、団子つくりには最高。最後は団子つくりを楽しみました。
名前: hana [2008/01/27,01:09:03] No.114