2011年4月3日日曜日

2011.04.03 月例観察会「宍塚大池の魚」

9:30~12:00、講師:県自然博物館主任学芸員増子勝男さん

 原発事故の影響で、子ども達の野外活勣、躊躇される方が多い中での観察会でしたが、21名の親子が参加。
 最初は小川で生きもの探し。小川の縁の草むらに隠れる魚や上の中に潜む生き物を、タモアミで探しました。小川に入って縁の草の根元に網をやり、ザッツ、ザッツと掬いあげると生きものがでてきます。子ども達、探し方に慣れると、アメリカザリガニ、ドジョウがたくさん捕れ出しました。一番多かったのはアメリカザリガニでした。
 次に池の生きものを観察しました。会では宍塚犬池にどんな生き物がいるかを毎日のように70余りの篭を使って調べていますが、その篭を上げて、中に入った生きものを観察しました。筑波大生のKさんが池を一周し篭を次々引き上げ生き物を堤防まで届けてくれました。
 篭を上げている間、参加者たちは大池で釣りにチャレンジ。つり竿は前日準備したシノダケ。竿に仕掛けを取りつけ釣りました。慣れてくるとブルーギルが次々釣れました。どうやらお好みの場所があるようで、同じ場所でたくさん釣れました。方々で釣れたと歓声が上がるものの、釣れたのはブルーギルばかり、宍塚大池にはブルーギルしかいないの?と思えるほどでした。
 篭にはブルーギル、ヘラブナ、ライギョ、ウシガエル、ヒキガエルが入っていました。ブルーギルはとてもきれいな魚ですが、元は日本にはいなかった魚で、元々日本にいた魚やその他の生き物に大きな被害や影響を与え、特定外来生物として駆除対象になっていると先生からお話がありました。ブルーギルはどうやって北米から宍塚大池にやって来たのだろう?淡水魚だから海を泳いで
来れない。もちろん空は飛べない。人が持ち込んで池に放したんだね。『生き物の飼育を始めたら最後まで飼う!』これ、鉄則! !
 ドジョウ、ウシガエル、ヒキガエル、ライギョなどもじっくり観察しました。
by hana
(五斗蒔だより2011年5月号から転載)

小川で生きもの探し

講師の増子さん
ブルーギルのひれはトゲトゲで痛い

ドジョウのひげは何本?

ヒキガエルの目
まぶたがピカピカ。透明のシャッターが下から上に動くよ!