2019年9月16日月曜日

2019.09.14 土曜観察会

曇り 参加者9名


今日の大池です。ハスの花が終わり、葉が全面に広がっています。ヒシの葉は殆どハムシに食べられてしまいました。
台風15号の被害
先日の台風15号の影響が随所に見られます。枝は折れ、幹は倒れ、看板はひっくり返っていました。観察路を塞いでいる枝を除けながら進みました。


十五夜も過ぎ、秋の気配を感じるようになりました。ミカン、クリ、カキ、イチジクどれも美味しそう。ミカンが鈴なりで数が多すぎるので少し間引きました。間引いた実は勿論皆でいただきました。甘さ控え目、程よい酸味です。



赤米が色づいて来ました。「神丹穂(かんにほ)」という品種です。ドライフラワーにしてもきれいでしょう。


木の実が色々と熟してきました。トウネズミモチ、マンリョウ、クサギ、イイギリ、コバギボウシ、ヌルデの実を見つけました。クサギの実はもうすぐ青く染まります。ヌルデの実は熟すと塩のような粉を吹きます。この結晶は塩化ナトリウムではなくリンゴ酸カルシウム。ヌルデの実は冬鳥にとってご馳走です。 

今年は何故かアケビの実を見つけることが出来ません。例年なら「名前を書いておこう」などと冗談を言うものですが、観察路では一つも見つけることができませんでした。

右上から時計回りに、トウネズミモチ、マンリョウ、クサギ、イイギリ、コバギボウシ、ヌルデ

 民家の塀の上で派手な色のガを見つけました。頭部と左前翅はなくなっていますが、アケビコノハと分かりました。幼虫の食草はアケビ。成虫の前翅背側はまるで木の葉のよう。写真は前翅と後翅の上下が逆になっています。翅を閉じてしまうと枯れ葉と区別が付きません。木の葉隠れの術を使うガです。
アケビコノハ
 クズの花が咲いていたのでウラギンシジミの幼虫を探してみました。図鑑ではつぼみに小さな穴を開けて中身を食べるとあります。つぼみと同じ色をしていて小さな2本の突起があります。クズの花もウラギンシジミの成虫も珍しくはないけど、幼虫を見つけることができませんでした。いつかは出会いたいものです。
クズの花とウラギンシジミ

コカマキリとウスバカマキリの区別が付かないカマキリがいたので写真判定になりました。人の体で例えると、肘より先の前腕部に黒帯があるのでコカマキリと判定しました。識別の参考になるサイトを見つけたのでリンクを貼っておきます。
(10/7 Yamasanaeさんからハラビロカマキリ褐色型との指摘がありました。ハラビロカマキリの褐色型には前翅の白紋が不明瞭な個体がいます。この場合前脚の基部にある黄色の突起が識別の目安になります。)
コカマキリ(10/7ハラビロカマキリ褐色型に訂正


野鳥ではモズの高鳴きを聞きました。渡り途中のサシバ、ノスリにも出会いました。カラ類は声も姿もありません。かろうじてヤマガラの声を聞きましたが、聞こえたのは私だけだったようです。来週の日本野鳥の会との合同探鳥会では、二人以上での確認がないと記録にならないので注意が必要です。

みなさん秋を探して里山を歩いてみませんか。空の色、雲の形、空気の匂い、吹き抜ける風。全身で秋を感じてみましょう。
by はいたか


【野鳥】キジバト、アオサギ、サシバ、ノスリ、カワセミ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ 17種+コジュケイ、ドバト

【チョウ】ジャコウアゲハ、ナガサキアゲハ、キタキチョウ、スジグロシロチョウ、ウラギンシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ツマグロヒョウモン、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、コジャノメ、クロコノマチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ダイミョウセセリ、コチャバネセセリ、イチモンジセセリ、オオチャバネセセリ、チャバネセセリ 19種+アカボシゴマダラ

【ガ】アケビコノハ

【その他の昆虫】クロカナブン、ウシアブ、ミヤマカミキリ、オオカマキリ、コカマキリ
ハラビロカマキリ褐色型に訂正)、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリ



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