2019年7月14日日曜日

2019.07.13 土曜観察会

くもり 参加者6名






































今日の大池です。ハスの花が咲いています。以前からハスの花とチョウトンボをテーマに撮影をしようと思っていたので、観察会終了後に挑戦してみました。実際に撮影してみると難しい。2時間以上シャッターチャンスを待ちました。待っている間にギンヤンマの産卵というオマケが付きました。
チョウトンボ
ギンヤンマの産卵
集合場所の駐車場ではカメを見つけました。調べたらクサガメでした。参加者の車にあと少しでひかれるところ、ぎりぎりセーフ。アパートの横の水たまりに住んでいるのかもしれません。クサガメは在来種なのか外来種なのか議論が分かれるカメですが、江戸時代後期以降に朝鮮半島や中国大陸から移入されたとの見方が有力です。在来種のイシガメとの交雑が懸念されます。
クサガメ
甲虫はカミキリムシが活発に出ています。ゴマダラカミキリ、クワカミキリ、ラミーカミキリ、を見つけました。ラミーカミキリの「ラミー」とは、食草であるイラクサ科の植物カラムシの変種のこと。繊維をとる目的で海外から導入されたラミーと共にラミーカミキリも日本に移入されたと考えられています。

左:ゴマダラカミキリ、右:ラミーカミキリ
途中ゴミだらけの場所があって、あまりに酷いのでゴミ拾いをしました。林の中やキャンプ場に爆竹や花火のゴミが大量に捨てられています。「火事にでもなったらどうするんだ」と憤慨しながら拾っていて、ふと目を上げるとゴイシシジミが止まっていました。よく探すと3頭ほど見つかりました。今まで気付かなかった場所なのでゴミ拾いをしたご褒美に思えました。
左:ゴイシシジミ、右:シジミチョウのさなぎ
ササの葉の上では褐色のダルマ形をした不思議な物体を見つけました。一部が破れています。どうやらシジミチョウが羽化したあとの蛹のようです。ゴイシシジミ・ウラギンシジミの可能性を考えましたが、正確にはわかりませんでした。

林の中を歩いていると、突然上空から何かが落下して来ました。恐る恐る見てみると、それはオオシオカラトンボのメスにシオヤアブが噛み付いているところでした。シオヤアブはムシヒキアブの仲間で肉食性のアブです。甲虫やセミ、ガなど他の昆虫を捕らえては体液を吸います。脚には鋭いトゲがたくさん生えていて、一度捕らえた獲物を逃さない仕組みになっています。
シオヤアブとオオシオカラトンボ
植物ではいろいろな実が目につくようになりました。ウワミズザクラのサクランボが色よく熟していたので、試しに食べてみました。ほんのり甘くてこれはいけます。皆でつまんで種子を拡散しました。ガマズミ、マユミ、ハナイカダなどこれから色付いていくのが楽しみです。
左上から時計回りに
ウワミズザクラ、ガマズミ、ハナイカダ、マユミ
ウマノスズクサ
駐車場のフェンス沿いにウマノスズクサが育っています。間もなくジャコウアゲハが産卵に来るでしょう。注目してみてください。


野鳥は姿を見るのが難しい季節です。イナリ谷津でエナガの群れに出会いました。20羽以上いたようです。尾が短く、色合いが淡い子エナガも混じっていました。とてもにぎやかで、見ているだけで笑みがこぼれます。
カワセミは子育てが終わったようで、くすんだ色をした幼鳥を見ることができます。盛んに鳴いていました。

最後に、観察会に参加の際は日焼け対策と熱中症対策を忘れずに。梅雨の時期は長靴がおすすめです。無理せず楽しく観察をしましょう。
by はいたか

【今日の野鳥】カルガモ、キジバト、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、ツミ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ 22種+コジュケイ

【今日のチョウ】クロアゲハ、ナガサキアゲハ、アゲハ(幼虫・成虫)、アオスジアゲハ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ウラギンシジミ、ゴイシシジミ、ムラサキシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、オオウラギンスジヒョウモン、アカタテハ、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ 18

その他の昆虫】ノシメトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、チョウトンボ、コシアキトンボ、アキアカネ、ナツアカネ、アジアイトトンボ、ギンヤンマ、シオヤアブ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、オオスズメバチ、ゴマダラカミキリ、ラミーカミキリ、クワカミキリ、ノコギリクワガタ

【爬虫類・両生類】クサガメ、アマガエル、アカガエル、ヒキガエル、ヌマガエル

【植物】ハス、ヒメガマ、ヌマトラノオ、ハンゲショウ、ミズヒキ





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