2018年12月8日土曜日

2018.12.08 土曜観察会

曇り時々晴れ 参加者6名

今日の大池です。里山が燃えています。今週の寒波で一気に季節が進みました。10月からパノラマ写真を掲載していますが、比べると変化が良く分かります。来月には氷が張っているでしょうか。




ハンノキの下で白い実を見つけました。シロシキブです。ムラサキシキブの変異した物なのか園芸品種なのかよく分かりませんが、この時期の白は貴重です。




集合場所の駐車場で鳥の声を聞いていたら、ツグミやムクドリに落ち着きがありません。「何か来る!」そう予感して待っていると、チョウゲンボウが現れました。ヒラヒラとホバリング(停空飛行)をしながら獲物を狙っています。ハローワークの建物の上でもう1羽合流し、2羽で絡み合いながらしばらく旋回していました。


 
チョウゲンボウ(yamasanaeさん撮影)

先週の記事でハイタカを紹介しましたが、チョウゲンボウもハイタカも鳩くらいの大きさなので見慣れていないと迷うかもしれません。決定的な違いは翼の先にあります。チョウゲンボウの翼の先は尖っていて、羽が分かれていません。対してハイタカは翼の先が6枚に分かれています。先週の写真と見比べてみてください。

ちなみに、ハイタカとオオタカは翼の先が6枚に分かれ、ツミは5枚に分かれます。ただし風の強い時や翼をたたんだ時は翼の先が閉じてしまうので区別が付きにくくなります。その時は翼の背中側の色を見ます。右の翼の先が黒く、背中が茶色で、左の翼の先が黒く、「黒_茶_黒」のコントラストが見えたらチョウゲンボウです。ハイタカ属の場合は背中がほぼ一様な色に見えます。


池ではオカヨシガモがたくさん入っていました。オカヨシガモはお尻の部分が黒いので「黒パンツ」と呼ばれています。その中に1羽だけヨシガモがいました。ヨシガモのオスは緑色の長髪が目立つので「ナポレオンハット」と呼ばれています。

ヨシガモ(yamasanaeさん撮影)
栗崎遺跡の近くでは必ずと言って良い程シメが見られる「シメの木」があります。シメは少し太っちょの体型がなんとも愛くるしい。可愛げのある鳥です。くちばしが太いのは固い木の実を割って食べるペンチだからです。

シメ(yamasanaeさん撮影)


昆虫の数はぐっと減ってしまいました。夏の間賑わっていたクヌギの昆虫レストランも今は閉店です。でも、暖かい陽だまりや常緑樹の葉の裏でばったりチョウに出会えるかも知れません。真冬にチョウと出会うと、「春まで頑張れ!」って応援したくなりませんか。
by はいたか

【野鳥】
オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キジバト、カワウ、オオバン、トビ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、カワセミ、コゲラ、チョウゲンボウ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、カシラダカ、アオジ  37種+(時間外 キセキレイ)

【昆虫】
クロスジフユエダシャク、アカボシゴマダラ(幼虫)、キタテハ、ヤマトシジミ

【植物】
シロシキブ、コマユミ


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