2020年1月11日土曜日

2020.01.11 土曜観察会

曇り 参加者6名


今日の大池です。
皆さん、この写真を見て何か気付きましたか?
そう、氷が張っていません、張る気配もありません。昨年112日の写真は一面氷が張っていて、セグロセキレイがスケートをし、カモが円卓会議をしていました。寒の入りをしてから約1週間、これから大寒に向けてもっと寒くなるのか、それとも暖冬で終わるのか少し気になるところです。


今日は嬉しいことがありました。しばらく離れていたYamamayuさんが土曜観察会に復帰しました。早速Yamamayuさんが最初の谷津で「ハンノキに元気がないね」の一言。毎週見ているが故に見落とす事もあるのですね。確かに今の時期房状の雄花が目立つのに、花を付けていない枝が沢山あります。

ハンノキ



池の畔ではちょっとした事件がありました。観察路上に羽が散乱し、新しい血が飛散っています。特徴的な羽の縞模様から被害者はカモ類と推定しましたが、種までは分かりません。犯人は哺乳類と断定しました。その理由は羽の軸が根元でちぎれているからです。これがオオタカなどの猛禽類の仕業でしたら、羽は軸の先端までほぼ完全な形で残ります。尚かつ猛禽類は食餌場所に血を殆ど残しません。

これで一件落着となるところでしたが、直後に何と食いちぎられた「あしゆび(趾)」を見つけてしまいました。三本指の間に水かきのある、水鳥特有の「あしゆび」です。しかし、この事が更に謎を深めてしまいました。一体誰のモノなのか?色々な水鳥を想像しましたがどれも特徴が合致しません。仕方が無いので全員持帰りの宿題となりました。

犯行現場
水鳥の趾(あしゆび)
結局悩んだ末Yamasanaeさん、Yamamayuさん、はいたかの3人とも「被害者はオナガガモ」で意見がまとまりました。大池でオナガガモは、多くても数羽しか入らないので少し残念です。念の為、現在水鳥に詳しい方に判定をお願いしています。(現場の写真は小さめに掲載します)
丸の中がオナガガモ(2020年1月5日 Yamamayuさん撮影)



その他の小鳥では、マヒワとキクイタダキが良く出るようになりました。今日はキクイタダキに出会うコツを紹介しましょう。

キクイタダキは体重が5gほどの日本で一番小さな野鳥です。マツ、スギなどの針葉樹を好み、クモや小さな昆虫を食べます。頭の上が菊の色・黄色なので「菊戴」。

キクイタダキに出会うためには先ずメジロの姿・声をしっかり識別する事が重要になります。私の経験ではキクイタダキはメジロの群れの先頭にいます。ただ、数が少なくアッと言う間に移動して行くので、確認が遅れると見えるのはメジロばかりになってしまいます。メジロの群れにキクイタダキが入ると、「チッチッ チチチチ」という小さくて高い金属的な声が聞こえます。カタカナの「チ」よりもアルファベットの「thi」に近いかもしれません。メジロの群れ本体が近付いて「チーチー」「チュルチュル」にぎやかになったら、キクイタダキの発見は困難を極めます。運が良ければ、キクイタダキの群れがマツに長時間滞在している事もありますが、そんなケースは稀です。

来週は野鳥の会との合同探鳥会になります。探鳥会でキクイタダキを期待する方は、出来るだけ列の先頭近くを歩いてください。後ろの方では多分間に合いません。
byはいたか


キクイタダキ(photoACより 北海 太郎氏の作品)

今日のおまけムービーです



【今日の野鳥】
オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キジバト、アオサギ、オオバン、ハイタカ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、アカゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、マヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ 39種+コジュケイ

0 件のコメント:

コメントを投稿