2018年11月10日土曜日

2018.11.10 土曜観察会

曇りのち晴れ 参加者4名


今日の観察会は、日差しの暖かさ、雨の後の湿り気、獣臭い匂い、汗をかいた後の心地良い風、鳥の声、紅や黄の葉の色など体全部を使って自然を感じました。










立冬を過ぎ朝晩は冷え込む日が増えました。冷え込んだ日の午前中は、ちょっとした南斜面や日当たりのよい樹木がよい観察場所になります。チョウやトンボなどの昆虫が、体を温めるために利用するからです。      




ゼフィルスの森ではHoさんが大発見。フジの葉の上に不思議な生き物を見つけました。このトゲトゲした生き物は一体何でしょうか?  


答えはコミスジ(タテハチョウの仲間)の幼虫です。成虫は黒地に白の三本ラインで小三條。成虫を見るのは珍しくありませんが、幼虫にはなかなか会えません。初めて見た姿に一同やや興奮気味。なかなか立ち去ることができませんでした。

ムラサキシキブの葉裏では万歳したような不思議な虫を見つけました。グーグルに聞いても何の仲間なのか分かりません。分かる方いらしたら教えてください。


2018.11.14追記****
きたきつねさんとYamasanaeさんからの情報でカメムシ目ハネナガウンカ科の「ウスマエグロハネナガウンカ」と分かりました。腹部をよく見ると確かにカメムシ目のセミに似ています。私は、チョウやガの仲間の「鱗翅目」、ハエやアブの仲間の「双翅目」で探していたので見つからなかった訳です。未知の生物に出会った時は「何に似ているか」をじっくりと調べる事が大切です。この「ウスマエグロハネナガウンカ」はなかなか見られない昆虫のようです。****

里山には冬鳥が次々とやって来ています。冬鳥を観察するのにオススメの場所があります。実は土曜観察会の集合場所になっている第1駐車場が意外な事に穴場なのです。   


左のアパートと右の民家そして南正面のビニールハウスに囲まれた部分にヌルデ、セイタカアワダチソウ、ムクノキなどがあり、冬鳥の食餌場所になります。今日はシメ、ジョウビタキ、アオジを見ました。これからツグミやベニマシコ、カシラダカなどがやって来ます。(但し、カメラや望遠鏡などは人家へ向けないよう少しだけ気を配りましょう)


最後は里山で見つけた色んな木の実です。左上から時計回りにムラサキシキブ、ヌルデ、ガマズミ、イボタ、ヘクソカズラ、マユミ。マユミの実は鳥達に人気です。



里山の主役は昆虫から鳥達にバトンタッチ。秋から冬への移り変わりを五感を使って楽しみましょう。
by はいたか


【今日の野鳥】キジ、オカヨシガモ、マガモ、ハシビロガモ、コガモ、キジバト、オオバン、カワセミ、コゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、シメ、ホオジロ、アオジ 26種+タカsp.+コジュケイ

(カルガモ、キセキレイ、オオタカ by yamasanaeさん)

【今日のチョウ】キタキチョウ、ウラギンシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ(幼虫)、キタテハ、ヒメアカタテハ、クロコノマチョウ 9種



2 件のコメント:

  1. ハネナガウンカの仲間で、ウスマエグロハネナガウンカのようです。
    アカハネナガウンカは比較的よく見るのですが、こちらはややレアかもしれません。 Yamasanae

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  2. マエグロハネナガウンカに似るが、より色が薄く、透明部との境界は不明瞭である等の相違点がある。また、ウスマエグロハネナガウンカは前翅の翅脈がよく目立ち、翅端部付近に4つの小黒点が並んでいることで、マエグロハネナガウンカと区別されるとのこと 
    なお、マエグロハネナガウンカは見たことがありません。 Yamasanae

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