2022年5月7日土曜日

夜の観察会「カエル」2022.5.7

講師:北方生物研究所 植田健二さん

参加者:子ども17名 大人26名


里山に着くとすっかり日は落ちて真っ暗闇になりました。カエルたちの大合唱が夜空に響き渡り幻想的な世界です。

約40分間、カエルの鳴き声を頼りに水路や休耕田の生き物探しとなりました。

泥の入った網から「いたいた、オタマジャクシだ!」「つかまえた!何ガエルだろう?」子どもたちは、生き物探しに一生懸命です。

鳴き声はするもののカエルの姿を見つけるのはとても大変です。

40分後、さて、どんな生き物がいたのかな、それぞれの容器を紹介です。

顔に黒い線のあるアマガエル、黒い線が無く緑一色はシュレーゲルアオガエル、足の吸盤も特徴的、その違いを確認しました。

アマガエルの雄雌の区別は?顎の下が黒ずんでいるのが雄、年齢の判別は?足の指の年輪から7~8歳が平均的、色々な質問に答えてくれました。

またこぶし大の白い泡の塊、表面に黄色い卵が筋状についている。これはシュレーゲルアオガエルの卵塊で田んぼの畔に産み落とされたもの。

オタマジャクシの観察では、頭に比べ尾が長い、幼生の脚の前に斑点がある、尾に縞模様など種によっての違いがある。


最後は先生が水路で見つけた50㎝程の細いヒバカリにみんなして驚きました。

生まれた時は鉛筆大なのでこれでも大人です。

子ども達は恐る恐る触る体験をしました。

手から腕に這わせたり、素手で触ったりして感触を楽しみました。感想は「とてもサラサラしてる!」とのことです。

本物をじっくり観察できる貴重な機会でした。


次は大池に向かって小川沿いの山道を歩きました。

夜の大池は静まり返っています。

耳を澄ませると「ゴロスケ、ホーホー」林の木の上の方から掛け合って鳴いているのはフクロウです。

昨年の観察会は「ブオーン、ブオーン」ウシガエルの大合唱でしたが今年は何故か泣き声も姿も全くありません。



暗闇という特殊な環境の中で見たカエルやヘビは子どもたちにとって忘れることができない貴重な体験として生き物への興味関心が高められることでしょう。

夜遅くまでご指導頂き、本当にありがとうございました。


(文・写真:Tanoue)


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