2020年11月15日日曜日

2020.11.14 土曜観察会

 晴れ 参加者6名

今日の大池です。

静かですね。カモたちがなかなか定着しません。水草の少なさが影響しているのでしょうか?


野鳥はジョウビタキ、ヤマガラ、エナガなどの小鳥たちが元気です。ルリビタキと思われる声も聞こえてきます。カラ類の混群を見ていたらキクイタダキが入っていました。来週の探鳥会に参加される方は、バードリサーチの鳴き声図鑑でキクイタダキの地鳴きを聞いてみてください。細く金属的な声を覚えると見つけやすくなります。

小鳥達を狙って猛禽類が現れました、ハイタカです。カモ類が少ない為かオオタカは見る機会が減ってしまいました。ハイタカは藪や竹林の中まで突っ込んで行って、小鳥を追い回す狩りをします。宍塚大池に限らず、茨城県南では冬季ハイタカ優勢な場所が増えています。


ハイタカ(yamasanaeさん撮影)

チョウはウラギンシジミを沢山見つけました。ウラギンシジミは常緑樹の葉裏にとまって、成虫で越冬します。池近くではジャコウアゲハの蛹がありました。食草のウマノスズクサからは距離があるので、苦労して遥々歩いてきたようです。ハハコグサに産卵に来ていたのはヒメアカタテハです。後翅が大きく欠けているのは鳥にかじられた跡でしょう。

ジャコウアゲハ(蛹)とヒメアカタテハ

紅葉は終盤を迎えました。ヌルデ、ツタウルシ、エノキ、ウワミズザクラなどが色づいていました。

ヌルデとウワミズザクラ


この時期開花する植物は貴重です。民家ではビワ、ヒイラギ、サザンカが、野ではキヅタ、コウヤボウキ、キチジョウソウが咲いています。中でもビワとキヅタは蜜が多く、昆虫や鳥が集まって来るので要注目です。
ビワとキヅタ

木の実は人気・不人気がはっきり別れます。ムクノキの実はうっすら甘く、ヒヨドリやツグミ類のお気に入り。熟すとすぐに無くなります。一方、トウネズミモチは美味しくないのか、年明けまで残っていることが多いです。
ムクノキとトウネズミモチ

久しぶりに五斗蒔谷津奥の展望台へ行ってみました。マヒワやベニマシコはまだのようです。見下ろす位置にある藪の中に、一箇所だけ平らな部分があります。以前タヌキが昼寝をしていた所です。どうしてここだけ平らなのか不思議です。
展望台より見下ろす

来週は日本野鳥の会との合同探鳥会です。ルリビタキ、シメ、キクイタダキ、マヒワ、アトリなどの冬鳥を期待しましょう。
by はいたか



【野鳥】
オカヨシガモ、マガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、オオバン、ハイタカ、コゲラ、モズ、カケス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ

 28種+ヒタキ科sp+大型ツグミ類sp+コジュケイ


【チョウ】
クロアゲハ(幼虫)、ジャコウアゲハ(蛹)、キタキチョウ、モンシロチョウ、ウラギンシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツマグロヒョウモン、キタテハ、ヒメアカタテハ、チャバネセセリ 10種+アカボシゴマダラ(幼虫)

 

【トンボ】

アキアカネ、ホソミオツネントンボ

【植物】
花:ヒイラギ、ビワ、サザンカ、コウヤボウキ、キヅタ、キチジョウソウ
実:エノキ、ムクノキ、ヌルデ、トウネズミモチ、サルトリイバラ、マンリョウ、イイギリ

 

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