2014年1月12日日曜日

1月12日(日) 月例観察会

1月のテーマは「哺乳動物」

 講師は、日本クマネットワークにも所属されている茨城県博物館の山崎晃司さん。ごつい車にも、熊のワッペンが一杯でした。
 哺乳動物の観察会はどのように行うのか、興味津々でしたが、まずは、朝のあいさつ。

 そこから、骨格標本や足型、毛皮などで説明。
 哺乳動物とは
  • 働きの違う歯を持つ。
  • 卵から生まれるのではなく、乳を飲んで育つ。(胎生というのは子供向けではなかったのでしょう。)
  • 頭の骨格標本では、目のつき方や歯を見ました。(ウサギは警戒するために横に、食肉目は、狩猟がしやすいように前に目がついています。)
  • 足型では、指の数(タヌキやキツネは4本、ハクビシンは5本)。熊は足をべったりつくのですが、キツネなどは、素早く動くためにかかとをつかない(趾行性)のだそうです。
  • 足あとを見ると、大きさや指の数、足あとの形で、どんな動物か推測がつくのだそうです。
 観察会の駐車場から出発して、まず栗の木の下で、クルミの実捜し。 

 リスの食べ方とネズミの食べ方では違いがあるのだそうです。リスは、殻の継ぎ目に歯をかけてあけますが、ネズミは、かじって穴をあけるのだそうです。これは、ネズミ(アカネズミかヒメネズミ)がかじった穴です。

 道を歩きながら、足あとを見つけました。これは、指が4本ですが、足あとが大きかったので、犬のようです。
 このほか、ネズミの毛や骨が入った塊がありましたが、どうも、フクロウのペリットのようでした。

 果樹園では、ノウサギの食べ跡や糞を捜しました。かじったのは、リュウノヒゲ。その周りに糞がありました。



 この後、土手のネズミの穴、モグラもち、動物たちの通り道などを見て回りました。

 宍塚では、タヌキや野ウサギ、イタチなどを見かけることはありますが、観察会では、めったに出会えません。足あとや食べ跡、糞などを捜して、その生活を確認するのですね。今の時期、足跡などは、氷や霜柱のせいで、少し見にくかったようです。
by yamasanae


0 件のコメント:

コメントを投稿