2021年7月31日土曜日

2021.07.31 土曜観察会

 晴れ 新型コロナへの茨城県独自の自粛宣言がでたため自主観察会として実施しました。


暑い日が続いています。汗をいっぱいかきながらの観察会でした。

春にミイザライで水路を徹底的に浚ったので心配していましたが、オニヤンマが水路の上をパトロールしているのに出会うことができました。

まだ7月なのにツクツクボウシが鳴き始めていたり、そこかしこに秋の気配が見え隠れしていてなにか変な感じです。

もう萩の花が咲き始めていました。


道の上にはハイイロチョッキリが卵を生んだ葉のついたドングリが落ちていました。一月くらい早いような気がしました。


【観察した野鳥】

カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、ホトトギス、ハシボソガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、スズメ、ホオジロ 14種+コジュケイ、ソウシチョウ、ガビチョウ


2021年7月24日土曜日

2021.07.24 土曜観察会

 晴れ 参加者5名

 集合場所で、メドハギの写真と撮ったあとは、写真をとるのを忘れていました。


 今日は、チョウ類が多かったです。里山では久しぶりのジャノメチョウに出会えました。コジャノメは蛇目紋が大きかったので、夏型だったのでしょうか。(Sa-kaさんの写真)


 ガ類は、夜の観察会で見れなかったシロシタバに会いましたが、シタバガ類は少ないです。7/10に見つけたニトベミノガは、いつのまにか羽化していたそうです。(Sa-kaさんの写真)7/24の写真では、脱皮した幼虫の頭部が覗いています。

  
7/10 ⇒ 7/24

 結局、野鳥は少な目の15種+特定外来種のガビチョウ、ソウシチョウ。サシバは顔を出してくれませんでした。大池のヒシやハスはすっかり、アメリカザリガニに食べられてしまいましたが、カイツブリは親子連れもいて、なんとか繁殖してくれたようです。

 トンボ類は、五斗蒔谷津でオニヤンマに出会えましたが、チョウトンボには会えていません。やはり、水草がめっきり少なくなった影響がでているようです。

By yamasanae


【野鳥】カイツブリ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ 15種+ガビチョウ(特定外来生物)、ソウシチョウ(特定外来生物)

【チョウ目チョウ類】ダイミョウセセリ、コチャバネセセリ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、アゲハ、カラスアゲハ、スジグロシロチョウ、キタキチョウ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ルリシジミ、キタテハ、ルリタテハ、コミスジ、イチモンジチョウ、アカボシゴマダラ(特定外来生物)、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、ヒメジャノメ、ジャノメチョウ、クロコノマチョウ 22種

【チョウ目ガ類】シロシタバ、ニトベミノガ(簔殻)2種

【トンボ目】アジアイトトンボ、ウチワヤンマ、オニヤンマ、オオヤマトンボ、コシアキトンボ、コフキトンボ、ウスバキトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ 9種

【カメムシ目】ベッコウハゴロモ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ 4種

【コウチュウ目】ノコギリクワガタ、カナブン、クロカナブン、アオカナブン、カブトムシ、ヨツボシオオキスイの類、ヨツボシケシキスイ、クワカミキリ、不明なカミキリ(センノカミキリ?) 9種



2021年7月22日木曜日

2021.07.22 夜の観察会

晴れ 参加者30名 (コロナ対策で、申しわけありませんが人数制限)

 夏期の夜の観察会の目玉は、セミの羽化。今年も、ニイニイゼミ、アブラゼミの羽化の様子を観察することができました。行きは、まだ、幼虫たちも木に登っている途中のものが多かったのですが、帰りには、仰け反っていたり、すでに殻から抜けているものも多く見かけました。

  

  今年も、蝉の羽化はボケた写真しか撮れなかったので、きたきつねさんに写真を送ってもらいました。
    


 糖蜜のベイトトラップや樹液のでているクヌギでは、カブトムシ、ウスバカミキリなど多くの虫たちが来てくれていました。コウチュウ類は例年より多かったのですが、シタバガ(カトカラ)類は、逆に少なかったのは、どうしてでしょうね。
  

 例年通り、途中で、懐中電灯も消して、真っ暗闇の中、陸生蛍(オバボタル、クロマドボタル)の幼虫が光のを探しましたが、今年も、見つけることができました。途中、暗闇の中で、懐中電灯の光で、輝く白い目はクモ類、赤く光るのはガ類でした。捕食者のムカデ、ゲジ、ヤブキリなども現れて、羽化途中のニイニイゼミなどが襲われているところも見て、夜に羽化しても安全ではないのを体感しました。個人的には、初めてみたスズキベッコウハナアブは結構、お気に入りです。
  

 途中、夜咲くカラスウリもみつけることができましたが、夜咲く花の戦略としては、競争相手の少ない夜に、夜行性のスズメガなどに来てもらって、繁殖を確実にすることのようです。

 
 最後は、ライトトラップですが、ここにも、色々な虫たちが集まってくれました。
      

 合わせて、ナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシのトラップの説明もおこないました。(写真は、事前に撮影した♀)
By yamasanae
 このところ、マムシが多く見つかっているので、観察会には、必ず、長靴、長ズボンできてくださいね。



当日のリスト
【植物】カラスウリ、【貝類】ナメクジ、ヤマナメクジ、コハクオナジマイマイ、トウキョウコオオベソマイマイ、【クモ類】オニグモの仲間、イオウイロハシリグモ、【ザトウムシ類】ザトウムシの類、【ムカデ類】オオムカデの類(トビズムカデ)、ゲジ、【シミ類】ヤマトシミの類、【バッタ類】コバネイナゴ、ツチイナゴ、ヤブキリ、ハネナシコロギス、【カメムシ類】アブラゼミ、ヒグラシ、ニイニイゼミ、アオバハゴロモ、コマツモムシ、【アミメカゲロウ類】カリウスウスバカゲロウ、クサカゲロウの類、【コウチュウ類】カブトムシ、ノコギリクワガタ、コクワガタ、ノコギリカミキリ、ウスバカミキリ、ミヤマカミキリ、シロスジカミキリ(死骸)、ミドリカミキリ、ヨツボシケシキスイ、ヨツボシオオキスイの仲間、カシノナガキクイムシ(トラップの死骸)、クロカナブン(準備時)、アオカナブン(準備時)、アオドウガネ、コガネムシの仲間、キマワリ、陸生ホタルの幼虫(オバボタルorクロマドボタル)、【ハエ類】スズキベッコウハナアブ、シオヤアブ(睡眠中)、【チョウの類】ウラギンシジミ(睡眠中)、オオシマカラスヨトウ、キシタバの仲間、【ハチ類】スズメバチの仲間、【両生類】ウシガエル(大池で)、【爬虫類】マムシ(捕獲されたもの)




2021年7月17日土曜日

2021.07.17 土曜観察会

 晴れ 参加者14名


梅雨明けで南風が吹き込み気温が高くなってきました。

歩いていると空気が夏の匂いに変わったのが分かります。

ニイニイゼミとアブラゼミが鳴きはじめていました。

里山の所々でガビチョウの鳴き声が聞こえ、子連れのソウシチョウの4、5羽の群れが林の中を移動しているのを見ることができました。ソウシチョウを見るのはは冬だけだったのですが里山にも進出してきたようです。

池の堤防の斜面にジャコウアゲハの食草のウマノスズクサの花が咲いていました。地味な花なので見落としてしまいそうです。


ヤマユリも白い大きな花を咲かせていました。


翼や尾羽根がボロボロのサシバが上空を飛んでいて、。今年は繁殖に成功したようです。


梅雨の雨で土壌水分が高く、気温も上がってきたので、色々なきのこが道沿いで見られました。林の中でサンコタケがでていました。初めて見たような気がします。


【観察した野鳥】
カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、ホトトギス、サシバ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ 19種+コジュケイ、ガビチョウ、ソウシチョウ

2021年7月10日土曜日

2021.07.10 土曜観察会

 晴れ 参加者 5名

 真夏日。暑くなりましたが、林の中に入ると、だいぶ体感温度は変りました。

 注意!! 当日、小川沿いで見たヘビは、マムシでした。このところ、目撃情報が多く寄せられていますので、里山にいくときは、長靴長ズボンで、むやみに草藪に飛び込まないように、しましょう。

右下に捕獲したと思われるヒバカリの死骸
(Photo by きたきつねさん)

 鳥は、少な目、サシバたちは姿を見せず、オオヨシキリも鳴いていません。カイツブリも声だけ。梢の上のアオサギは目立ちました。


 虫たちは、色々でてくれました。ヒメジョオンには、久しぶりのキハダカノコ。トウネズミモチでは、カラスアゲハが美しい姿を見せてくれました。ウチワヤンマは、トゲヒシバッタらしきバッタを捕食していました。

   


 野草は、ヌスビトハギ、ユウガギクが見られるようになり、ヌマトラノオ、ヤマユリも咲き始めました。

    


 このほか、ヒメガマ、ヤブミョウガ、ハンゲショウも目立ちました。池のヒシは、姿が消えていましたが、ウキヤガラは復活してきているように見えましたが、どうなるのでしょう。


  


最後に、オオミドリシジミが産卵をしているのを見つけ、楽しい里山散歩は終わりです。




【観察した野鳥】
カルガモ、カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、キビタキ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ 18種+コジュケイ

【チョウ目チョウ類】ギンイチモンジセセリ、コチャバネセセリ、キアゲハ、ナガサキアゲハ、カラスアゲハ、キタキチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ウラギンシジミ、オオミドリシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、イチモンジチョウ、ヒメウラナミジャノメ 17種

【トンボ】アジアイトトンボ、サラサヤンマ、ウチワヤンマ、オオヤマトンボ、ノシメトンボ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、シオヤトンボ、オオシオカラトンボ 9種

【その他昆虫】ヤマトクサカゲロウ、キアミメナミシャク、クワコ、キハダカノコ、カシワマイマイ、カナブン、ムモンホソアシナガバチ、チャイロハバチ幼虫、ムシヒキ類sp. 9種

【その他】コハクオナジマイマイ、マムシ、ウシガエル、シロタマゴタケ
 翌日見たら、もう、傘が開いていました。吃驚。




2021年7月4日日曜日

7/4 月例テーマ観察会「きのこ」

 月例テーマ観察会「きのこ」は、保坂健太郎さん(国立科学博物館 植物研究部 研究主幹が講師をして下さり、子ども14名・大人19名の参加となりました。

当日は雨の予報でしたが先生のご厚意で予定通り開催、雨にも拘わらず沢山の親子にご参加いただきました。


新型コロナ対策をとって、山での諸注意のあと、コナラやクヌギの林に移動しました。

採取の前に先生からスコップと熊手を使って採取方法について説明がありました。その後、袋を持って思い思いの方向に散って採取の始まりです。


5分もしない内に両手で抱えるほどの大型のキノコや赤い傘に真っ白い柄をした美しいキノコなど次々集まりました。

約30分が経過したころには2台のテーブルに集まったキノコは、先生の目から見てざっと30~40種とのことです。

色や形も様々な沢山のキノコを前に子供たちは興奮気味で、知っているキノコを指さしてはおしゃべりが続きます。


いよいよ先生から特徴のあるキノコの解説がありました。

大人の両手位の大きさ程もある日本一大きな「ムレオオイチョウタケ」。このキノコは独特の匂いを持っており、皆で嗅いでみました。何と雑巾の生乾きの匂い、ムレた匂いから名付けられたのです。

次は傘の内側のひだを木切れで傷を付けると白い汁(乳液)がシミ出たのです。乳汁が出ることから「チチタケ」になりました。

名前の言われからキノコを見ることも面白いです。

キノコは一般的に傘の下はひだ状ですがスポンジ状のものもあり、イグチといい、傘を半分に割ると黄色からみるみる青色に変色しました。

約30人弱の子供たちと集めたキノコの種類の多さ、名前の由来や食べられないキノコ、変色するキノコまでその奥深さに驚きました。



次はもう一か所の調査地点、大池に面した小高いゲンベイ山の麓です。

ここではコナラの林と違ったキノコがたくさん集まりました。

今回の採取で最も大きく柄が太く存在感のあるのはイグチの仲間の「アカヤマドリ」です。人間にとって食用であるだけでなく、アリもキノコを食べに沢山集まっています。

同じイグチの仲間の「ムラサキヤマドリタケ」。どちらも高級キノコとして知られるポルチーニの仲間なので採取に来る人もいます。

  

 キノコは落ち葉や倒木の分解者、そこからふかふかの土ができ、大地に根を張った様々な樹木と共生関係を持ってお互いに支えあって生きています。

緑豊かな元気な森は落ち葉や土の中の菌類の働きにより支えられています。

森づくりに貢献している多様なキノコを教えていただき、それにまつわる楽しいお話に終わりはありませんでした。

そして出された沢山の質問にも丁寧に教えていただきました。心より感謝申し上げます。

(文・写真:Tanoue)


2021年7月3日土曜日

7/3 土曜観察会

 雨 参加者2名

雨で参加者は2名だけとなりました。足元が悪いので稲荷谷津湿地までで帰ってきました。

大池を見ていると奥にカイツブリではない白い頭の鳥がいたので、よく見るとオシドリのオスでした。移動中なのでしょう。

カイツブリが2羽いて、1羽は若鳥なので今年も繁殖したようです。昨年は手前のアシの中で繁殖したので雛を見ることができましたが、今年は池の奥で繁殖したようです。

先週は池の底が見えている面積が広がっていあしたが、雨が多いので池の水位が戻ってきていました。池に流れ込んでいる湧き水からの流れが勢いよく水がでていました。

【観察した野鳥】キジ、オシドリ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、ハシブトガラス、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ 16種+ガビチョウ